漢方薬に副作用はない！？ - 大阪市淀川区の東洋医学治療センター

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漢方薬には副作用がないなどと言われることがありますが、それは本当なのでしょうか？今日は漢方薬の副作用についてご紹介いたします。

不妊症に使用される漢方薬には多くの種類があります。漢方薬は漢字で書かれている薬剤で日本人には分かりにくいという傾向があります。そこでまずは、今日は漢方薬についてご説明いたします。

漢方薬というのは、もともと自然生薬の複合製剤です。単独成分の合成薬を原則とする西洋医学的な化学的薬剤に比べると副作用の発生率は少ないと考えられています。

ですが、副作用が全くないというわけではありません。漢方薬について説明されている『神農本草経』は副作用の力価を上薬・中薬・下薬に分類しています。長期にわたって連用する場合には、構成生薬にどのような生薬が含まれているのかを知っておく必要があります。

また、『漢方薬は長期間飲み続けないと効果が出ない』と思われている方も多いと思います。これは、上薬の作用を指します。下薬は、速攻性のある漢方薬です。

下薬の代表的なものが葛根湯です。葛根湯は、服用すればすぐに効果が出ます。

１．上薬

『君であり、生命を養うを主とする。天に応じ、多量に長期にわたって服用しても人を害わない。軽身益気、不老延年を欲するものは上経を本とする』とあります。

上薬は別名君薬とも呼ばれています。生命の健康維持に必要で欠かすことのできないものです。上薬には副作用はありません。服用すればするほど、生理機能が円滑に営まれ健康になると考えられています。１２０種類があります。

滑石・菊花・朝鮮人参・甘草・牛膝・車前子・麦門冬・沢瀉・五味子・茯笭・阿膠・竜骨・大棗・地黄・クコの実・ハト麦・竜肉眼・霊芝

２．中薬

『臣であり、性を養うを主とする。人に応じ、無毒と有毒がありその宜しきものを斟酌する。病を遏（と）め虚羸（きょるい：疲れ）を補うことを欲するものは中経を本とする』とあります。

中薬は別名臣薬とも呼ばれています。使用法、長期の連用によっては副作用が認められることがあります。１２０種類があります。

石膏・葛根・柴胡・当帰・麻黄・芍薬・牡丹皮・桔梗・厚朴・防風・生姜・牛旁子・知母

３．下薬

『佐使であり、治病を主とし、地に応じ、多毒、長期にわたって服用してはならない。寒熱邪気を除き積聚を癒そうと欲するものは下経を本とする』とあります。

下薬は別名佐使薬とも呼ばれています。副作用の可能性が高く、必要な場合以外は服用しない方がよいと考えられています。また、連用は禁物です。

不妊症治療中の方や妊娠中の方には禁忌です。

大黄・半夏・附子・杏仁・夏枯草・巴豆これら生薬の中の半夏・附子・牛膝・厚朴・牡丹皮は『本草網目』に、妊娠中に使用すべからずと記載されています。漢方薬をお飲みの方は成分を１度調べてみることをお勧めします。

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