大阪市淀川区の東洋医学治療センター

大阪市淀川区新大阪(西中島南方)の東洋医学治療センターです。鍼灸、整体で症状改善をサポートします。

腸脛靭帯炎

 

 

腸脛靭帯炎

 腸脛靭帯とは、腸骨稜と脛骨前外側顆上のガーディー結節上に付着する筋状の靭帯で長くて強い靭帯です。

 大腿骨の上外側部にある大転子付近では、大腿筋膜張筋と大殿筋の表層線維がこの靭帯につながります。(ページ下部参照)大腿筋膜張筋と大殿筋表層線維は2方向から腸脛靭帯を牽引することにより、膝関節の外側の安定性を保つ働きがあります。さらに、大腿筋膜張筋・大殿筋・中殿筋の3筋が共同して股関節を外に広げる外転運動が行われます。

 腸脛靭帯の遠位端部(膝側)は、膝関節の屈伸運動に伴って大腿骨外側顆上を前後に移動します。ランニングのように膝関節の屈伸の頻度の多い動作では、大腿骨外側顆と腸脛靭帯との摩擦により炎症が起こり、膝関節痛が引き起こされ運動障害の原因となります。これが腸脛靭帯炎です。

 

腸脛靭帯炎の症状

・大腿骨外側上顆付近の痛み

大腿部外側に痛み"

腸脛靭帯炎の症状として代表的なものは膝関節の屈伸時痛です。ただし、腸脛靭帯炎の初期からこのような症状が現れるのではありません。

 

・大腿下部外側のツッパリ感

 膝の外側にツッパリ感や違和感が現れます。この症状を我慢しながら運動を続けると、ツッパリ感や違和感が灼熱感に変わる事があります。腸脛靭帯炎の初期から現れます。

 

・継続走行不能

 腸脛靭帯炎による膝の痛みによって継続走行が不能になりますが、少し休むと痛みは解消し再び走ることができます。ですが、また一定の距離を走ると同じように痛みが現れます。

腸脛靭帯炎が進行すると、少し休むぐらいでは痛みが取れなくなり、膝を伸ばしたまま歩くような歩行形式になる事があります。

 

・階段の昇降時痛

 腸脛靭帯炎が進行すると、走った当日や2~3日後まで階段の上り下りの際に膝関節の外側部(大腿骨外側上顆部)に痛みが現れます。これは、階段の昇降運動に伴って大腿骨外側上顆と腸脛靭帯に摩擦が起こるためです。

 

・圧痛

 圧痛は、腸脛靭帯炎の場合には認められる可能性の高い症状です。圧痛の部位としては、膝蓋骨の外側で膝関節の関節裂隙(すきま)より2~3cm上の大腿骨外側顆に圧痛があります。

 

・屈伸時痛

 屈伸時痛は、階段昇降時痛同様に屈伸に伴って腸脛靭帯に大腿骨外側上顆との摩擦が起こり発生します。

 

腸脛靭帯炎の原因

 腸脛靭帯炎の原因として最も多いのが、走る際の重心移動が的確にできない場合です。

具体的には、

①走る際の荷重が小指側

足の小指側にマメができている場合には小指側の荷重になっている可能性が高いと考えられます。靴の踵が外側から削れていく傾向もあります。走る際に小指側に荷重がかかっている場合には腸脛靭帯炎が発症する可能性が高いです。

 

②走る際に体が左右に揺れる

走る際の横揺れは、中心軸から広くても2㎝以内、理想は1.5㎝以内です。

 

このような問題がある場合には腸脛靭帯炎の軽減を待つだけではなく、重心位置の修正など専門家による治療が必要です。

 

 その他、O脚や膝蓋骨の運動異常、アライメントの乱れ、膝関節周辺の筋肉のバランスが悪い場合にも腸脛靭帯炎になりやすい傾向があります。運動前後の基本としてウォーミングアップ不足やストレッチ不足でも腸脛靭帯炎は起こります。

 

下記のチェック項目は、腸脛靭帯炎の代表的な症状です。当てはまる数が多い場合には、腸脛靭帯炎の可能性が高いと考えられます。

 

腸脛靭帯炎チェックリスト

○大腿骨外側上顆付近の痛み

○大腿下部外側のツッパリ感

○一定の距離を走ると膝外側が痛むが、少し休むと痛みは解消して再び走ることができる

○走った当日や2~3日後まで階段の上り下りの際に膝関節の外側部(大腿骨外側上顆部)に痛みがある。特に下りで痛みが強くなりやすい

○膝蓋骨の外側で膝関節の関節裂隙(すきま)より2~3cm上の大腿骨外側顆を押さえると痛い

腸脛靭帯炎チェックリスト

○屈伸時に大腿骨外側上顆部に痛みがある

○足の小指側にマメができている

○走る際に体が左右に揺れている

○アップヒルやダウンヒルで痛みが強まる

○O脚気味もしくはO脚である

○力を抜いて膝のお皿を内側・外側と動かすと、どちらかによく動く

○運動量を急激に増やした

○仰向けで寝て膝を伸ばしている状態でも膝の下に隙間がある(膝が完全に伸びない)

○走る時にガニ股・または内股になっている

○扁平足である

○大腿部、ふくらはぎが疲れやすい

○走っていると太ももが上がらなくなってくる

  これらが腸脛靭帯炎の代表的な症状です。

当てはまる数が多い場合には腸脛靭帯炎の可能性があります。 できるだけ早めに専門家に診ていただくことをお薦めします。

 

腸脛靭帯炎の治療法

 腸脛靭帯炎が発症した場合には、腸脛靭帯炎の原因に沿って治療を行う必要があります。

具体的には、

重心位置の問題 ⇒ 重心位置の是正や運動フォームの変更

走る際の身体の横揺れ ⇒ 筋力強化

O脚 ⇒ O脚矯正

などの治療です。

大腿四頭筋や大腿筋膜張筋、大殿筋の過緊張を緩めることも腸脛靭帯炎の解消にとって重要です。 当院では腸脛靭帯炎の原因に合わせて鍼灸治療、整体療法、テーピング療法の中で選択し治療を行っています。

 腸脛靭帯炎を出来るだけ早く改善したい方には鍼灸治療がお勧めです。当院では東洋医学的鍼灸治療・電気鍼・トリガーポイントの中で症状が改善するために最も有効と考えられる方法を選択して治療を行います。

 

腸脛靭帯炎治療料金

整体療法

整体療法では、膝関節の運動アライメントの矯正を目的に治療を行います。

治療内容:大腿部の筋肉緩和・関節包内運動学的アプローチ・カイロプラクティック治療

治療費 1回 5500円 

 

鍼灸治療

鍼治療

鍼灸治療では、ランナー膝になってしまう原因である大腿四頭筋の過緊張状態を緩める、膝関節の運動をスムーズにする事を目的に行います。治療初期、症状が強い場合には、鍼灸治療を選択することが多いです。

治療費 片足1回 3300円

    両足1回 5500円

 

腸脛靭帯炎のセルフケア

○トレーニングを中止

 トレーニングを中止する事で、大腿四頭筋・大腿筋膜張筋・大殿筋の疲労を回復させることが必要です。これらの筋肉が一過性に過緊張状態になっても腸脛靭帯炎と類似する症状が現れる事があります。特に、日常生活の歩行の際にも痛みや違和感が出ている場合には、トレーニングはすぐ中止してください。

 

○アイシング

 腸脛靭帯炎の症状が現れたら、3時間に1回、10~15分位アイシングを行いましょう。腸脛靭帯炎の初期は炎症を伴い、周囲では腫れが起こっていることも少なくありません。腫れが引くだけでも症状が和らぎます。

 

○ストレッチ

 大腿四頭筋・大腿筋膜張筋・大殿筋・腸脛靭帯のストレッチを行いましょう。ただし、状態によってはストレッチを行う事で腸脛靭帯炎が悪化する事もあります。不安な場合は専門家の指示を受けるようにしましょう。

 

その他

 腸脛靭帯炎になってしまったからといって、すぐに治療が必要という訳ではありません。腸脛靭帯炎の症状があらわれて2週間ぐらいはセルフケアを行いながら様子を見る事をお勧めします。2週間たっても改善しない場合には腸脛靭帯炎の専門家による治療を受けられる事をお勧めします。

 また、腸脛靭帯炎の症状を感じる以前から股関節痛を感じているような場合には、腸脛靭帯炎の症状が現れたらすぐに受診することをお勧めします。

 

用語集

大腿筋膜張筋

大腿筋膜張筋


 大腿筋膜張筋は大腿筋膜を張る扁平な筋肉で、中臀筋の前にあります。

 大腿筋膜張筋は股関節の外転筋ですが、股関節の屈曲筋(腸腰筋や大腿直筋など)が働く際、股関節が外旋するのを防ぐ役目も担い、歩行時も足がまっすぐ前に出るように作用しています。中臀筋や小臀筋と一緒に片足立ちのときに骨盤を安定させるのにも機能します。

【起始・経過】上前腸骨棘から起こり、大転子の前をへて、腸脛靭帯に移行し、下方に向かいます。

【停止】脛骨外側顆

【作用】大腿筋膜を張る、膝関節を伸展すると同時に脛骨を外転する、股関節外転

【支配神経】上殿神経(L4、L5、S1)

【支配血管】外側大腿回旋動脈

 

中殿筋

中臀筋 中殿筋は一部が大殿筋に覆われている筋肉で股関節の外転筋です。片方の太ももを上にあげた時、反対の片足立ちしている方の中殿筋が緊張することで、他方の臀部が下がらない働きをしています。(右足をあげている場合、左側の中殿筋が働いています。)更に骨盤の安定化にも関与し、中殿筋の緊張がないと脚を持ち上げて歩くことは困難になります。

 脚が持ち上がらない状態で動いてしまうと脚のクッションの役割がなくなるので地面からの衝撃が腰や背骨までおよび、椎間板に負担がかかります。また、中殿筋が原因となって坐骨神経痛が引き起こされることもあります。

 中殿筋が弱いと片足立ちした時、フラついたり倒れたりしてしまいます。そして歩く時にはお尻を大きく振って歩くような姿になります。これを「トレンデレンブルグ徴候」といいます。

【起始】腸骨翼の外面で前殿筋線と後殿筋線の間、腸骨稜の外唇および殿筋膜から起こり、前部は後下方、中部は下方、甲部は前下方に向かう。

【停止】大腿骨大転子の外側面

【作用】股関節の外転 (股関節の屈曲・伸展・外旋・内旋の補助)

【神経支配】上殿神経(L4・L5・S1・S2)

【血管支配】上殿動脈、外側大腿回旋動脈

 

大殿筋

大臀筋

 大殿筋は臀部全体を覆う大きな筋肉で股関節を後ろに伸ばす筋ですが、股関節を外に開く働きもあります。 大殿筋は腸腰筋と協力して動くので、階段を昇る際など腸腰筋が太ももを前に持ち上げて足を上段に移し、ついで大殿筋が太ももを後ろに引く働きをしています。大殿筋は殿筋群の中で最も大きくて最も表層にあり、この下には中殿筋があり、更にその下には小殿筋があります。

 大殿筋を触るのは簡単でヒップの膨らみがこの筋肉になります。大殿筋には背筋を伸ばす働きもありますがこの筋肉の過緊張は腰椎の前弯を消失させます。 すると背骨がまっすぐになるので椎間板にかかる圧力が大きくなります。

 長時間の座ったままや長時間の上り坂を歩く登山などで障害されやすい筋肉です。 また骨盤の安定化に関係しており、大殿筋は股関節痛の他に尾骨の痛みも引き起こします。走っている最中に、股関節周りに痛みが起きるときは大殿筋によって引き起こされることも考えられます。

【起始】仙骨、尾骨の後面、腸骨稜の後方1/4

【停止】大腿骨の大転子を超えて浅層は大腿筋膜の外側部で腸脛靭帯に移り、深層は大腿骨の殿筋粗面に停止

【作用】股関節の伸展・外旋(股関節の外転の補助)

【神経支配】下殿神経(L4・L5・S1・S2)

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 大阪府大阪市淀川区の東洋医学治療センターです。最寄駅は、西中島駅で徒歩2分、新大阪駅から徒歩10分です。当院は厚生労働省認可の治療院で、鍼師・灸師・柔道整復師の国家資格所持者による治療を行っております。
 当院は日本で唯一のアメリカ合衆国大統領からGOLD AWARD、国連機関のWHFから鍼灸・カイロプラクティックスペシャリスト認定を受けた治療院です。世界に認められた治療技術で症状改善をサポートいたします。

鍼灸スペシャリスト認定

 

 プロの治療によって、安全・安心に腸脛靭帯炎の改善をサポートします。
西洋医学的な治療では無理と言われあきらめていた方の症状が、東洋医学的な治療によって改善する事も多くあります。
あなたの症状に応じて東洋医学治療や整体療法を使っています。もし不安や、心配なことがあれば遠慮なくお伝えください。
できる限りご要望に応じて、治療を進めてまいります。

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