背骨の土台となる骨盤の中央に存在する関節が仙腸関節です。骨盤は土台となる場所であるため、わずかな歪みであっても上位に存在する背骨に悪影響を及ぼします。その為、カイロプラクティックでは特に重要と考えるのが仙腸関節です。
仙腸関節のゆがみというと難しく聞こえますが、一般に”骨盤のゆがみ”と表現されるのは仙腸関節のゆがみを指します。
このページでは、仙腸関節についてご紹介いたします。
仙腸関節の構造
仙腸関節は仙骨と腸骨の両耳状面の間にできる平面関節で、その関節面は線維軟骨で覆われています。
関節包は両方の骨の関節傍溝間に張り、関節腔は狭く裂隙状となります。
関節包の付属靱帯
・前仙腸靱帯:仙骨の外側部の前面上部から起こり、腸骨内面で関節面のまわりにつき、関節包の前面を補強します。
・短後仙腸靱帯:長後仙腸靱帯の前側にかくれ、外側仙骨稜から起こり、斜めに外側上方にむかって下後腸骨棘につきます。
・長後仙腸靱帯:第3、4仙椎に相当します。仙骨の外側縁から起こり、短後仙腸靱帯の表面を大きな斜面で外側上方にむかい上後腸骨稜につきます。
・骨間仙腸靱帯:腸骨粗面と仙骨粗面との間のせまい裂隙を見たし、両骨間に張ります。
これらの靭帯によって強固に固定されているため、仙腸関節の動きはわずか3~5㎜です。そして仙腸関節にこれ以上の動きが強制された時に組織損傷が起こり、仙腸関節炎が発症します。わずかにしか動かない関節だからこそ、少しでも関節に問題が起こると痛みなどを引き起こしてしまいます。仙腸関節炎と聞くとあまり聞きなれない方が多いのですが、腰痛や臀部の痛みとして悩まれている方の中には仙腸関節炎が発症しているケースも少なくありません。
仙腸関節に痛みが現れやすい理由
仙腸関節捻挫
骨盤を支えている関節の歪みと仙腸関節を支えている組織の機能低下により関節の動きが制限されると、仙腸関節周辺の骨盤を支える力が低下します。そうなると腹筋や背筋などの上下から骨盤を支えている筋肉もバランスを崩し、結果仙腸関節に負担がかかり仙腸関節の捻挫を引き起こします。
女性の場合は月経時にホルモンの影響により骨盤周辺が緩みやすく、出産時にも骨盤が開くため、このようなタイミングで仙腸関節炎が起こることがあります。
仙腸関節捻挫の場合には、中腰の体勢や座っている姿勢で仙腸関節部に痛みが現れる事が特徴です。梨状筋症候群と症状が似ているため鑑別診断が必要です。
●急性の場合
何か重い物を持ち上げようとした時や身体を捻った時、中腰のまま長時間作業した時などに傷めることがあります。一般的に”ぎっくり腰”と呼ばれることもあり、痛みは比較的強く、痛みのある側の足で立つことが出来なくなることもあります。
痛みの部位は腰から臀部にかけて現れます。
●慢性の場合
長時間かけて形成されたゆがみにより痛みが引き起こされることがあります。ゆがみの原因は人によって様々で、片足重心や足を組む癖、反り腰や妊婦さんのように不自然な体勢をとり続けてしまう事などが挙げられます。慢性の仙腸関節捻挫の場合は、軽度の仙腸関節炎が長期間継続している状態であり、鈍い痛みが続くことが特徴です。このような状態に負荷が加わると、両側仙腸関節付近や腰に強い痛みを引き起こすことも少なくありません。
仙腸関節炎の症状
仙腸関節炎の代表的な症状は仙腸関節部の腰痛です。この痛みは仙腸関節にピンポイントで現れるため判断は容易な事が多く、仙腸関節炎が長期化した場合には大腿部や足の付け根、股関節部に痛みやしびれが広がる事もあります。仙腸関節炎による大腿部にかけての放散痛は、坐骨神経痛様症状であり梨状筋症候群や中殿筋症候群と類似し鑑別が必要となります。特に慢性化している場合には、仙腸関節炎が単独で認められる場合と、梨状筋症候群や中殿筋症候群が合併していることもあります。そのため合併している可能性がある場合には治療が複雑になる場合も少なくありません。
慢性的な仙腸関節炎では、仙腸関節部の腰痛によりイスに長時間座ることができなくなります。
仙腸関節炎の治療法
当院では仙腸関節炎に対して、鍼灸治療・整体療法を症状に合わせて選択し治療を行っています。
仙腸関節炎治療の適応
・座っている時に腰が痛い
・歩いている時に足が地面について体重が乗ったら痛い
・お尻の痛み
・お尻から足にかけて”ビリッ”と痛みが走る
・寝ていても痛い(特に仰向けの体勢で痛みが強い)
・えぐられるような痛み、刺されるような痛み、切れるような痛みや鋭い痛みと足のシビレ
仙腸関節炎の鍼灸治療
鍼灸治療は当院が自信を持ってお勧めする治療法です。
仙腸関節炎は、日常生活に問題を起こす可能性の高い症状です。その為、当院ではまず痛みを軽減されることを第一に考え鍼灸治療を行います。鍼灸治療の特性として、痛みやシビレを軽減させる能力が高いことがあげられます。この特性が痛みの強い仙腸関節炎には最良の手段と考えております。その後、症状が軽減した後に仙腸関節炎が再び起こらないように身体全体のバランスを改善します。この段階では、整体療法がお勧めです。
鍼灸治療は、東洋医学概念を基本に西洋医学の良いところやこれまでの仙腸関節炎治療経験を取り入れ、仙腸関節炎の状況に合わせて、東洋医学的鍼灸治療・電気鍼・トリガーポイントの中で最適な方法を選択して治療を行います。症状に合わせて行いますのでご安心ください。
仙腸関節炎治療で使用する鍼(はり)は太さが0.2㎜前後の髪の毛と同じぐらいの太さの針を使用します。また、当院で使用する全ての鍼は日本製の1本1本使い捨ての鍼です。ご安心ください。
仙腸関節炎の整体療法
整体療法では、軽度の仙腸関節炎の治療や予防、姿勢による仙腸関節炎の治療を目的に行います。仙腸関節炎後に、長期間軽度の症状が継続している場合や極端に仙腸関節の動きが制限されているような場合にも整体療法が有用です。
整体療法の目的
・仙腸関節の可動域改善:可動域の低下によりわずかな負担でも炎症が起こりやすい状況改善、可動域の改善と関節腔(骨と骨の隙間)を広げ摩擦抵抗の軽減
・骨格のゆがみの改善 :骨盤や股関節、腰椎の動きとバランスを矯正・改善
・周辺筋肉の緩和 :筋肉の緩和により関節の柔軟性をさらに向上 ・血液循環促進
これらを目的に整体療法を行います。
当院で行っている整体療法は、SOT、アクティベーター、ディバーシファイドテクニックを用いて行います。ただし症状によっては、これら方法の良い点だけを抽出した当院オリジナルの方法を行うこともあります。
当院で行う整体療法は痛みがなく、治療経験が10年以上の医療系国家資格所持者による治療法ですので安全です。ご安心ください。
当院で仙腸関節炎治療を受けるメリット
『仙腸関節炎の治療をどこで受けたらいいのかわからない』
『東洋医学治療センターで治療を受けるメリットは?』と思われている方も多いと思います。 当院で治療を受けるメリットの御紹介いたします。
1.仙腸関節炎の原因がわかります。
腰の状態が、どのようになってるか原因を骨格模型などを使ってわかりやすく説明します。 仙腸関節炎の場合、痛みの原因が不明確になっていることが多くあります。当院ではそのようなことはせず、痛みの原因となっている可能性のある場所を明確にします。痛みの原因が明確になる事によって、今現在の腰痛を効果的に改善する事ができます。
2.最新の仙腸関節炎治療
当院は、大阪でもトップクラスの治療経験を持つ治療院です。これまでの仙腸関節炎の治療経験からの考察、改良を行うことで常に最良・最新のより良い効果的な治療を受ける事ができます。軽度の仙腸関節炎であればマニュアル的な方法で改善することが可能です。ですが、慢性化している仙腸関節炎や中等度以上の症状の場合にはあなたの身体の状態にあった治療を行うことが改善のためには必要です。
例えばマッサージ。○○式等とついていても、身体の外部から刺激を加える圧力が違ったり施術者の手や足など行う場所が違うだけのことがほとんどで結果はどのマッサージと同じです。マッサージは肉体疲労の改善には役立つかもしれませんが自律神経バランスの改善目的では無効と考えられています。
3.アフターフォローが充実
仙腸関節炎への治療効果の維持と、痛みやしびれ再発を防ぐため、一人一人にあった体操やトレーニング・ストレッチを指導しています。
4.国家資格所持者による仙腸関節炎治療
当院では、仙腸関節炎の治療にあたるスタッフは全て解剖学・生理学・運動学などを熟知した医療系の国家資格所持者です。無免許施術などの危険はありません。
5.全身バランスを考慮した仙腸関節炎治療
仙腸関節炎の症状を改善するためには、全身の身体のバランスを考えなければいけません。当院では、仙腸関節炎の治療を行うに当たって全身のバランス、特に重心バランスの改善を考慮しながら治療を行っています。
6.世界に認められた実力で高度な治療技術を提供
2012年
アメリカ合衆国オバマ大統領からGOLD AWARD
2015年
国連機関のWHF(World Human Facilty Community)から鍼灸スペシャリスト認定
7.日曜日診療
仙腸関節炎は仕事で長時間座っている方や中腰が強要される方に発症しやすいために医療機関を受診できずに長期化することが多い疾患です。そのような仕事に忙しくてなかなか治療を受ける事が出来ない方でも、日曜診療を行ってるので安心です。 8.安心の担当制・指名制 当院での施術は、全て担当制で行っています。また、担当者を指名することも可能です。
※症状によっては指名ができない症状もあります。ご了承ください。
仙腸関節炎治療料金
内容 | 料金 |
初診料 | 2200円 |
東洋医学鍼灸治療 | 5500円 |
整体療法 | 5500円 |
※初診料は、初診時のみ必要となります。 ※痛みの程度が強い場合には鍼灸治療の適応となります。 ※院長希望の場合には別途1100円必要となります。ご希望の方はご予約の際にお申し出ください。 |
仙腸関節炎のセルフケア
仙腸関節炎でお困りの方がご自宅で行うことのできるセルフケアをご紹介いたします。
患部を冷やすアイシング
仙腸関節炎は、炎症が起こっている状態では熱を持っています。この炎症を抑えることができれば痛みは必然的に弱まります。炎症を抑えるためには患部を冷やすことが大切で、発症初期の仙腸関節炎は数時間に1回10分程度のアイシングを行うようにしましょう。
安静を保つ
仙腸関節炎は、炎症が起こっている状態で身体を動かすことはかなりリスクの高い行為です。症状を悪化させないためにできるだけ安静を保つようにしましょう。仙腸関節炎に対する安静とは横になっている姿勢を指し、座っている状態は安静にはなりません。ご注意ください。
仙腸関節炎治療Q&A
Q.仙腸関節炎治療に鍼灸治療は絶対に受けなければいけないのですか?
A.鍼灸治療が絶対というわけではありません。
仙腸関節炎において鍼灸治療をお勧めする状況をご紹介いたします。
・炎症が強く、日常生活に問題が現れている時
・発症後3か月以上経過しても症状が改善していない
・早急に痛みを和らげたい
Q.仙腸関節炎の治療内容は?
A.当院では鍼灸治療・整体療法・物理療法を行っています。この治療法の中から、症状や発症からの期間に合わせた治療を行います。これらの治療法の中でご希望の治療があればご相談ください。
Q.仙腸関節炎の治療には予約が必要ですか?
A.仙腸関節炎治療の場合、専門知識を持ったスタッフの治療が必要となります。その為、治療は完全予約制です。また、治療担当希望者がある場合には、ご予約の際にご指名ください。
Q.仙腸関節炎はどれぐらいでよくなりますか?
A.症状や仙腸関節炎の原因、仙腸関節炎の発症からの経過時間によって異なるため一概にどれくらいということはできません。
基本的に、軽度の仙腸関節炎の場合で2~3カ月、中度の仙腸関節炎の場合で4~5カ月、重度の場合には半年以上かかる事が多いです。
information
大阪府大阪市淀川区の東洋医学治療センターです。最寄駅は、西中島駅で徒歩2分、新大阪駅から徒歩10分です。当院は厚生労働省認可の治療院で、鍼師・灸師・柔道整復師の国家資格所持者による治療を行っております。
当院は日本で唯一のアメリカ合衆国大統領からGOLD AWARD、国連機関のWHFから鍼灸・カイロプラクティックスペシャリスト認定を受けた治療院です。世界に認められたプロの治療技術で安心・安全に仙腸関節炎の症状改善をサポートいたします。
西洋医学的な治療では無理と言われあきらめていた方の症状が、東洋医学的な治療によって改善する事も多くあります。
あなたの症状に応じて東洋医学治療や整体療法を使っています。もし不安や、心配なことがあれば遠慮なくお伝えください。
できる限りご要望に応じて、治療を進めてまいります。
一緒に快適な日常生活を取り戻しましょう。
※土曜診療は9:00~17:00
※日曜診療は9:00~18:00
・完全予約制
・休診日:水曜日・祝日
ご予約はお電話・LINE・インターネットで承っております。
世界に認められた実力で仙腸関節炎の症状改善をサポートいたします。
アクセス
住所:大阪市淀川区西中島3丁目17-17
竹田ビル別館3F (たこ焼き十八番さんのビル)