大阪市淀川区の東洋医学治療センター

大阪市淀川区新大阪(西中島南方)の東洋医学治療センターです。鍼灸、整体で症状改善をサポートします。

息苦しい:自律神経失調症の症状

息苦しい


自律神経失調症の症状の1つに息苦しさがあります。自律神経機能の乱れによって息苦しさが現れる理由は呼吸が浅くなっているためです。このページでは自律神経失調症によって呼吸が浅くなり、息苦しさが現れる理由とその改善方法をご紹介いたします。

自律神経とは

自律神経とは意識でコントロールできない領域である内臓の機能や身体の内部の環境を一定にコントロールするための機能を司る神経です。

自律神経の分布

自律神経が乱れる事で息苦しくなる理由

自律神経には交感神経と副交感神経があります。

交感神経:車で例えるとアクセルで活動するための神経

副交感神経:身体で例えるとブレーキで休憩中の神経

人が活動するときにはエネルギーが必要になります。そのエネルギーの1つが呼吸から取り入れる酸素です。つまり活動するときの神経である交感神経機能が高まると呼吸が早くなり、安静状態の時の副交感神経機能が高まると呼吸はゆっくりになります。

呼吸器

上記イラストのように鼻・口から肺までは気管があります。呼吸の速さも適度なレベルであれば問題はありませんが、過剰に早くなると呼吸が浅くなってしまいます。浅くなった呼吸では気管にたまった空気の交換量が少なくなってしまい、一定以上に浅くなれば器官内の空気が入れ替わらなくなり血中二酸化炭素濃度が濃くなり息苦しく感じるようになります。この場合には、徐々に息苦しくなり患者さん自身は何が起こっているのかわかりにくいのが特徴です。

逆に過呼吸のような呼吸は早く深い呼吸になってしまうと血中の酸素濃度が濃くなりすぎることによって息苦しく感じることもあります。この場合には、息苦しくなっている本人も状況を把握できます。

息苦しさを感じるその他の理由

自律神経以外にも息苦しくなる原因があります。

肺炎や気管支炎のような呼吸器系疾患、心疾患、胸郭出口症候群による胸郭の運動障害が代表的な疾患です。

胸郭出口症候群の場合には、胸郭出口症候群単独で息苦しさを感じている場合と自律神経失調症が合併することで息苦しさを感じている場合があります。

息苦しさを改善する為に

息苦しさを改善する為には、症状の原因となっている疾患に対して適切な対処を行うことが必要です。ここでは自律神経失調症や胸郭出口症候群による息苦しさのセルフケアをご紹介いたします。

自律神経のバランスに合わせたケア

自律神経失調症によって息苦しさを感じている場合には、自律神経のバランスを正確に把握することが大切です。

自律神経バランス

自律神経のバランスには4つがあります。

交感神経機能が亢進 ⇒ 副交感神経機能は正常

            副交感神経機能が低下

交感神経機能が低下 ⇒ 副交感神経機能は正常

            副交感神経機能が低下

これらの4これらの4つの状況に合わせたセルフケアが大切です。ここでは読まれている方の自律神経バランスのタイプがわからないため、全タイプに共通して行うことができる方法をご紹介いたします。この方法を試しても改善しない場合には、あなた自身のバランスを正確に計測し体に合ったケアを行うようにしてください。

ゆっくりとした呼吸

毎日、ゆっくりと呼吸を行う時間を作るとよいでしょう。自律神経はリズムをもって働いているため、同じ時間に行うことが理想的です。理想的な時間は食後や睡眠前などの副交感神経機能が高まっているタイミングです。

意識することはゆっくり吸ってゆっくり吐く。これだけです。難しい方法は必要ありません。注意点は、苦しくならない程度で行うことです。

姿勢を整えよう

猫背の姿勢は胸郭の動きを制限してしまうため正常な呼吸を行いにくくなります。その為、できるだけ姿勢を正して良い姿勢を維持することを心がけましょう。

注意すべきことは無理に背中を伸ばさない事です。軽く力を入れて伸ばせる程度で構いません。

セルフケアで解消できない方へ

息苦しさに対してセルフケアを行っても症状が改善できない場合には治療を受けられる事をお勧めします。

日本で行われている自律神経失調症に対する治療法は大きく2パターンがあり、1つが西洋医学治療、もう一つが東洋医学治療です。

西洋医学治療

代表的な方法が投薬治療と磁気刺激療法、電気けいれん療法です。これらの中で頻繁に行われているのが投薬治療と磁気刺激療法です。投薬治療は効果には即効性がありますが対症療法であり根本改善の可能性は低く、磁気刺激療法は根本改善を目指した方法ですが即効性はありません。

東洋医学治療

東洋医学治療には漢方医学と鍼灸治療があります。これらは両方とも根本改善を目指した方法で即効性は期待できません。

漢方薬の問題点は、日本で漢方薬を処方したり提案しているのは医師や薬剤師です。これらの方は西洋医学を学んでいますが、東洋医学的な知識はほとんどない方が多く、マニュアル的な処方となっているのが現状です。その為、漢方薬本来の根本改善ではなく対症療法になっていることも少なくありません。

鍼灸治療は体質改善によって息苦しさを根本改善することが可能です。問題点は、鍼灸治療を行う施術者の技術レベルに左右されることです。

まとめ

治療法を決定するうえで大切なことは現在の症状の程度です。症状が強く生活にも問題が現れている時には、即効性のある対症療法で症状を抑える事も大切です。逆に症状はあるけど日常生活に問題はない場合には根本改善を目指すことが理想的です。

当院での治療

当院では息苦しさの原因を自律神経バランス検査によって探り、身体の状況に合わせた治療を行います。当院で行う治療法は鍼灸治療と磁気刺激療法です。

治療料金

自律神経失調症治療料金は1回6,600円(税込み)です。

初診時にはカウンセリング料金と自律神経バランス検査料金を合わせて別途4,400円(税込み)必要です。