頭痛にも様々な種類があり、その中でも比較的発症頻度の高い筋緊張型頭痛をご紹介いたします。
筋緊張型頭痛とは?
筋緊張型頭痛とはその字の通り、筋肉の緊張によって引き起こされる頭痛です。元々肩こりをお持ちの方や顎関節症の方等は首や肩周辺の筋肉が過緊張の状態になっていることがあるため、それらの痛みとともに筋緊張型頭痛が発症してしまうことがあります。
筋緊張型頭痛の原因
筋肉が過緊張を起こすと、筋肉内を走行する血管が圧迫されてしまいます。これが首や肩周辺で起こると頭へ血液を供給する血管が圧迫されてしまい、それが頭痛を引き起こしてしまいます。
筋肉の緊張を引き起こす要因としては、不良姿勢や運動不足、食いしばりといった日常生活での癖が影響しています。食いしばりはストレスを感じた際に行いやすい癖でもあり、筋緊張型頭痛とストレスが関係するといわれる原因にもなります。
筋緊張型頭痛の症状
・頭が締め付けられるような痛み、鈍痛、頭が痛いと表現されることが多い。
・夕方から夜にかけて症状が現れやすい。
・両側頭部、後頭部に痛みが現れやすい。
・入浴をしたり首周辺を動かすことで痛みが落ち着くことがある。
・頭が振られるような動きや振動で痛みが悪化することがある。
以上のような症状が筋緊張型頭痛の際に現れやすいです。
筋緊張型頭痛が現れたら・・・
筋緊張型頭痛の症状が現れた時の対処法や治療開始時期、どこを受診すれば良いのかについてご紹介いたします。
セルフケア
筋緊張型頭痛が現れてしまった時にした方が良いセルフケア、また普段から気を付けた方が良いことをご紹介いたします。
・温める
筋肉の緊張によって血管が圧迫されることが大きな原因となるため、筋肉の緊張を改善させることが必要です。痛みが出ている部分や首肩周辺を温めることで血流が改善し、症状が緩和することがあります。濡らしたタオルをレンジで温め即席のホットタオルを用いても良いですし、ゆっくりと湯舟につかられることをオススメします。
・ストレッチや軽めの運動
筋肉の緊張は動かない事によって引き起こされてしまいます。ですので、普段から動きをつけておくことで筋肉の緊張を少しでも緩和していきましょう。
・姿勢の改善
猫背の方、スマートフォンやパソコンを見ることが多く下向きになる時間が長い方は、頭を支える為に必要以上に首の筋肉を使ってしまうことになります。そうなると、普段から常に首の筋肉が緊張してしまうため、限界がきたところで頭痛が引き起こされてしまいます。1時間に1回でも胸を張るような姿勢を意識して作るようにしてみてください。
・食いしばり注意
食いしばりをすることで顎周辺の筋肉はもちろんのこと、後頭部の筋肉にも緊張が引き起こされてしまいます。ですので、食いしばりをしていなかどうかは是非確認するようにしてください。特に顎関節症の症状がある方は要注意です。
筋緊張型頭痛の治療
頭痛が現れた際にすぐ「筋緊張型頭痛だ」と分かればいいのですが、万が一でもそうでないケースがあります。ですので、まずは脳内での問題が無いかどうかを確認していただくことをオススメします。頭痛外来で何も異常がないとされた場合に鍼灸治療や整体療法を検討し筋緊張型頭痛に対する治療を検討してみてください。