大阪市淀川区の東洋医学治療センター

大阪市淀川区新大阪(西中島南方)の東洋医学治療センターです。鍼灸、整体で症状改善をサポートします。

自律神経失調症改善のためのセルフケア

自律神経失調症のセルフケア

自律神経失調症は日常生活との関連も深い疾患です。そのため自律神経失調症を改善するためには日常生活を変える必要があります。

日常生活で気を付ける事

日常生活で気を付けるべきポイントを食事・睡眠・運動の3点からご紹介いたします。

食事

食事は体を構成する栄養を補給するもので声明を維持するうえで欠かすことのできないものです。

まずは身体の構造を考えてみましょう。

人間の体は大まかに水分が60%、タンパク質が17%、脂肪が15%、ミネラルが6%、糖質が1%以下、その他から構成されます。

何よりもタンパク質が大切

つまり水分を除けばタンパク質が最も多いということになります。タンパク質は臓器や筋肉、表皮、粘膜、さらには血液内のアルブミンやグロブリン、赤血球の構成であるヘモグロビンもヘム(鉄)+グロビン(タンパク質)で作られています。つまりほとんどのものはタンパク質なのです。

さらに自律神経機能に関連するホルモンやセロトニンやノルアドレナリンなどもタンパク質が原料となって作られています。

これだけでも食事をタンパク質主体に変える必要があることがご理解いただけると思います。

野菜はどうする?

現在、野菜をとることが健康的と考える方も増えておりますが、健康な状態であればそれでもかまいません。ですが、自律神経失調症が発症している場合には、生命機能を維持する原則に則ってタンパク質量を増やすことが必要です。

もちろん野菜は一切取らないでください、なんてことは言いません。野菜にも役割があります。野菜=食物繊維は大腸菌のえさになり、大腸内の腸内細菌のバランス(フローラ)を良い状況に維持するために重要です。そのため、ある程度は摂取する方が良いでしょう。ですが野菜は主食にはならないことを理解する必要があるのです。

またタンパク質を主体の食事にすると便秘気味に傾きます。そのための対策としても食物繊維が役立ちます。

糖質は脳の働きをよくする?

脳は”ブドウ糖”を栄養にして働きます。ブドウ糖がない時には”ケトン”を栄養にします。この事実から”甘いものを食べたら脳が働く”と考えられています。

ですが脳が働くために大量のブドウ糖は必要ありません。少量のブドウ糖で十分なのです。

少し想像してください。

砂糖が溶けたらどのような状態になりますか?

べたべたしますよね。

このべたべたした状態で血管内を流れると、血管内皮を破壊して動脈硬化の原因になったり、塞栓の原因になったりと様々な問題を引き起こします。

このようなことから食後に血管内に必要以上の糖が流れ高血糖状態になると、インシュリンが分泌され血糖値を一気に下げようとします。このような血糖値の変化は体にとっては負担となり、自律神経バランスを乱してしまう可能性があります。

そのため糖はできるだけ少なくすることをお勧めします。また、自律神経失調症の症状が強く現れている場合には糖を抜いた食事にすることを考慮するのも良いでしょう。

運動

安静が大切?

自律神経失調症で悩まれている方の多くが、”安静”を進められた経験があると思います。その指示に従い安静を保った方の一部は引きこもりとなってしまい現在日本では100万人以上の引きこもりがいるといわれています。

つまり自律神経失調症を改善する目的で安静を保つことはほとんど意味のないことなのです。もちろん症状が非常に強い時には安静も必要となることがあります。ですがずっと安静を保つことは百害あって一利なしです。

現在、何年も安静を続けているが改善できていない方にとっては容易に想像できるでしょう。

どのような運動をする?

運動は短時間でかまいません。できるだけハードな運動を行うようにすると良いでしょう。目安としては息切れがするレベルです。

※医療管理により運動を制限されている場合には、必ず医療機関に相談してから行うようにしてください。

より良い運動環境は?

運動をする最適な環境は、太陽が出ている時間の屋外です。太陽光を浴びることで皮膚表面でビタミンDが活性化されたり、神経伝達物質としてのヒスタミン形成やセロトニン合成にも良い影響が現れます。

心理的に気を付ける事

ストレスを避ける

人ごみを避ける

自己否定をしない