ジャンパー膝(膝蓋靱帯炎)
ジャンパー膝は膝関節を伸ばす大腿四頭筋が膝蓋骨を通り脛骨粗面(すねの骨)に付着する間に痛みが現れる疾患で、痛みが現れる場所が膝蓋靭帯なので医学的正式名称は膝蓋靭帯炎と呼びます。
ジャンパー膝は膝の伸展機構である大腿四頭筋ー膝蓋骨ー膝蓋靱帯ー脛骨粗面に過度な負担がかかる事によって発症します。この中でも特に負担の集中する膝蓋靱帯や大腿四頭筋腱が骨に付着する膝蓋骨上縁や膝蓋骨下縁、脛骨粗面への牽引ストレスにより腱の微小断裂が発症原因となります。
中でも膝蓋骨下縁と膝蓋靱帯の境界部における障害が最も多く認められます。膝蓋骨は大腿四頭筋の中に作られる種子骨で生まれた時には存在しません。2~6歳頃に骨化し大腿四頭筋が大腿骨と摩擦を起こし損傷が起こらないように予防します。膝蓋骨は歩きだしてから大腿四頭筋内に形成される骨であるため、考え方によっては筋肉内に割り込んだ骨であり膝蓋骨の上端・下端は他の部位に比べて弱くなります。これが膝蓋靭帯炎が起こる構造的な問題です。
ジャンパー膝はバスケットボールやバレーボール・スキーのモーグルのように頻繁にジャンプを繰り返すようなスポーツ、長距離走のような膝の伸展機構に過度な負担が繰り返し加わる事により発症します。
ジャンパー膝の症状
ジャンパー膝の症状として代表的なものが運動中・運動後の痛みです。痛みは損傷している膝蓋靱帯や大腿四頭筋腱付着部(膝蓋骨の下)に現れる事が多くあります。膝蓋靭帯を押さえると痛んだり、周囲と比べて熱をもっているように感じる事があります。症状が進行すると膝に抵抗をかけて伸展させる事で膝蓋靭帯部に痛みが現れます。
ジャンパー膝の進行の分類
第1相 | 運動中に痛みが出るのみで、運動に差し支えがない |
第2相 | 運動後の痛みに加え運動中にも痛みが現れる 運動自体には支障はない |
第3相 | 痛みが常にあるようになり、運動にも支障が現れる |
第4相 |
膝蓋靱帯に断裂が認められるようになる |
ジャンパー膝の原因
膝伸展機構の機能は、地面の蹴りだしやキックなどの膝伸展作用とジャンプ時の着地の衝撃を和らげる作用があり、ジャンプを多用する種目でジャンパー膝が多発するのは膝伸展機構に繰り返しストレスがかかる事で微小断裂が起こります。
ジャンパー膝は
・運動フォーム上の問題
・O脚やX脚のような脚のアライメント異常
・大腿四頭筋の筋力低下や筋力バランスの乱れ
・膝蓋骨の運動異常
これらの問題が根本的な原因となっている事が多くあります。
その他、膝の靱帯損傷・半月板損傷や膝蓋骨脱臼などの後遺症、土踏まずのアーチが低下して衝撃吸収能力が低下することでジャンパー膝が発症する事もあります。
ジャンパー膝の治療法
ジャンパー膝の治療では、発症からの時期に合わせて治療法が異なります。
急性期や痛みの強い時には、膝蓋靭帯部分での微小断裂が想定されるので肉離れの処置と同様にRICE処置が重要となります。
ジャンパー膝分類の第1相・第2相の治療
大腿四頭筋の筋緊張緩和を目的に鍼灸治療
第3相の治療
運動時にも痛みが現れる為、鍼灸治療と膝蓋骨の負担を和らげるためのテーピング
第3相のジャンパー膝になると一度痛みがとれても再発する確率が60%以上といわれ、膝蓋靭帯炎の症状がなくなった後も一定期間治療を継続することが好ましいと考えています。
第4相の治療
運動を休止しながら鍼灸治療と膝伸展機構を保護するためのテーピング
ジャンパー膝の状況に合わせて、東洋医学的鍼灸治療・電気鍼・トリガーポイント鍼の中で最適な方法を選択して治療を行います。症状に合わせて行いますのでご安心ください。
ジャンパー膝治療料金
鍼灸治療 片足 3300円
整体療法 片足 5500円
この他にも症状に合わせてテーピング療法を行います。
※初診時には、初診料が別途2200円必要です。
※院長希望の場合には別途1100円必要です。ご希望の場合にはご予約の際にお申し出ください。
ジャンパー膝のセルフケア
○トレーニングを中止
第3相以上のジャンパー膝の場合にはトレーニングを減らし、第4相以上ではトレーニングを中止する必要があります。これにより大腿四頭筋の緊張を緩和し、膝蓋靭帯部分に加わる負担を減らすことと、運動を中止している間に膝蓋靭帯の微小断裂が修復されることが期待できます。
筋肉が一過性の過緊張状態になってもジャンパー膝と類似する症状が現れる事がありますが、このような場合には数日中に痛みは改善します。
見ただけで左右の膝の大きさが違うような場合には腫れがあります。このようなときはトレーニングは中止した方が良いです。
○アイシング
ジャンパー膝の症状が現れたら、3時間に1回、10~15分位アイシングを行いましょう。膝蓋靭帯炎の初期は炎症を伴い周囲では腫れが起こっていることも少なくありません。腫れが引くだけでも痛みが和らぎます。ジャンパー膝による腫れが解消するまでは運動を行う事はお勧めできません。
○運動時のセルフケア
運動前
大腿四頭筋のストレッチを行います。この時、ゆっくりと持続的に30秒間行う事が重要です。また、痛みを伴うほどのストレッチはジャンパー膝の場合にはよくありません。心地よく伸びている感じを感じる程度にストレッチするようにしましょう。
運動中
運動中に痛みが現れた時には、休憩しアイシングをするようにしましょう。そうすることで炎症が悪化するのを防ぐ事が出来ます。 運動後 運動後には10分間アイシングをするようにしましょう。また、大腿四頭筋に疲れを残さないようにストレッチを行うようにしましょう。 また、筋力強化としてハムストリングスの筋力強化が重要となります。
information
大阪府大阪市淀川区の東洋医学治療センターです。最寄駅は、西中島南方駅で徒歩2分、新大阪駅から徒歩10分です。当院は厚生労働省認可の治療院で、鍼師・灸師・柔道整復師の国家資格所持者による治療を行っております。
当院は日本で唯一のアメリカ合衆国大統領からGOLD AWARD、国連機関のWHFから鍼灸・カイロプラクティックスペシャリスト認定を受けた治療院です。世界に認められた治療技術で症状改善をサポートいたします。
プロの治療によって、安全・安心にジャンパー膝の改善をサポートします。
西洋医学的な治療では無理と言われあきらめていた方の症状が、東洋医学的な治療によって改善する事も多くあります。
あなたの症状に応じて東洋医学治療や整体療法を使っています。もし不安や、心配なことがあれば遠慮なくお伝えください。
できる限りご要望に応じて、治療を進めてまいります。
一緒に快適な日常生活を取り戻しましょう。
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