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不妊症の東洋医学的原因

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東洋医学的不妊体質とは?

神農

 東洋医学では、内臓を五臓六腑に分けています。五臓とは『肝・心・脾・肺・腎』で、六腑とは『胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦』があります。

 この五臓六腑の中で、月経・妊娠・出産といった生理現象には』『』『の3つの臓が深く関わっていると東洋医学では考えています。

 不妊症は東洋医学的に『絶子』、『不孕』と呼ばれ、基本的な原因は『腎の気』が少なくなることによって起こるものと考えます。さらに、肝欝(かんうつ)、腎虚瘀血(おけつ)、血虚(けつきょ)、痰湿(たんしつ)、冷え(寒邪実盛)が合わさっていることが多いと考えられています。


東洋医学的に不妊を考えるときには
・腎の気は生命エネルギーの源とされ腎気不足は生殖機能の低下

・肝欝は精神的ストレス

・瘀血は血流障害で血液がうっ血している状態

・血虚は脾胃が弱くなることにより血液が少なくなった状態

・痰湿は水分代謝が悪くなることにより消化機能障害が起こっている状態

・冷えは物を凝滞させる作用があり、凝滞作用が血液循環を悪化させてしまい内臓の動きが

悪くなってしまっている状態

脾経

これらが考えられます。

 

 腎の気を補う働きをするのが胃や脾です。胃や脾は、土と考えられています。植物は土から生えてきます。これと同様に気は土から生まれます。つまり胃や脾の機能が落ちると腎の気を補う事が出来なくなるのです。このような理由から胃が弱い方は不妊の原因になる事があります。脾胃が弱ると体温の低下が起こります。また、任脈・衝脈を充実させることができなくなると低温期の延長が認められるようにもなります。

血虚(けっきょ)

めまい

 血虚とは、簡単に言うと血が足りないことを指します。”血が足りない”といっても西洋医学的に貧血と診断されるレベルではないことも多く、西洋医学的に血虚は見逃されやすい状態です。
 女性は、毎月月経によって出血があるため男性に比べて常に血が不足しがちです。特に食生活が乱れていたり睡眠不足が続いていたりすると、血を作ることができず血が不足しやすくなります。血には多くの栄養を含んでおり、血虚が続くと卵の質が悪くなったり、空胞になったりすることが考えられます。また子宮の内膜が厚くならない結果、月経血が少なくなり月経期間も2~4日と短くなる傾向があります。

 血虚を起こしやすい方は胃腸障害がある方に多く、貧血やめまい、低血圧、髪が抜けやすい、肌の乾燥などの症状がみられます。

 

肝鬱(かんうつ) 

肝鬱氣滞

 東洋医学で肝は木に属します。木は脾や胃によって作られた土にしっかりと根を張ることによって枝を伸ばすことができます。この伸びた枝に氣血を流し、この氣血が葉をつくります。

肝は全身に気血を流すのに重要な役割を担っていて、氣血の流れを調節する器官です。ただし脾胃の状態が安定していないと土が痩せてしまうので、枝葉を伸ばすことができなくなります。不妊症でお困りの方の半数以上に脾胃の働きの弱さが認められます。この状態が肝血を流すことの支障となり不妊症となる可能性があります。

 土壌の悪い土に立つ木は、太く丈夫で元気な木には育たないのはご想像に難しくないと思います。このような状態になると、木は伸びようとするが土が健康でないので肝の働きに問題が現れます。この代表的な状態が”肝気鬱結”です。

 肝は氣の運動を促す作用を持があり、肝鬱氣滞は精神的ストレスなどで感情が抑え込まれたときに憂うつとなり、肝の生理作用である氣血の流れをスムーズにする疏泄作用が弱り氣機に滞り脹満疼痛が起こります。脹満疼痛とは張って膨らんでいるような痛みです。氣の流れが悪くなることによってイライラしたり、顔が赤くなったりします。不妊症にとってイライラ感は良くない事をご存じと思います。ですが、『何故かイライラしてしまう』という場合には肝鬱氣滞が関連しているかもしれません。

 肝鬱氣滞の状態が強まると、気や血の流れがうったいし滞り、頭に血が上りやすい症状、頭痛やめまい、目の充血、抑うつ感、胸脇や乳房の張痛、生理不順、肩こりなどの症状が現れます。症状は身体の上部に現れることが多くあります。また睡眠障害が引き起こされ、入眠困難や中途覚醒が起こることが多く、その他、多夢も肝鬱氣滞の症状として考えることもできます。

甲状腺の腫れや梅核(のどにビー玉のような物体がひっかかったような感じ)が起こります。また肝鬱氣滞の状態が下焦で起こると、生理痛や生理不順、時には無月経になったり、下腹部が張ってきて痛くなったり、睾丸が下に引っ張られるような腫れぼったさが症状として現れることがあります。肝氣が鬱結しそれが胃を傷つける状態である”肝氣犯胃”になると、胃氣が上逆してゲップや胃液がこみ上げてきたり胃痛が起こったりします。また肝氣が脾を犯す”肝氣犯脾”になると下腹部痛や下痢が発症します。


 また胞宮で肝鬱氣滞が起こると血が起こり、着床しにくい状態になると考えられます。そうすると不妊症の原因となってしまいます。この肝鬱の状態による不妊症を東洋医学では、”肝鬱不孕”と呼びます。

肝鬱気滞なりやすい方は、ストレスが強くある・飲みすぎ・食べすぎがあります。

肝の問題は血の問題を引き起こしやすく、その結果、不妊症になることが東洋医学的に考えられます。この考え方は西洋医学にはない考え方で、肝鬱気滞による不妊の状態は西洋医学的に、問題のない状態と考える事が出来るのです。

 

痰湿(たんしつ)

”痰”とは水液の吸収排泄の障害で引き起こされた体内の余った水液、”湿”は水気が停滞したために起きた病証と東洋医学では考えます。
痰は湿が集まることによって”痰湿”を形成し、また”痰湿”は気血の運行を阻害し鬱滞した状態となり”痰湿鬱阻”となり不妊症の原因となります。
 ”痰湿”の発生は、脾虚によって起こりやすく、痰湿の状態は、衝脈と任脈の働きが阻害されます。衝脈と任脈は子宮や卵巣を栄養する非常に重要な経絡湿痰が発生すると卵巣機能不全や子宮内膜の厚みの減少など不妊の原因となります。
 また痰湿は気血の運行を阻害するので全身の栄養状態も悪くなり、体温の低下・冷え性が引き起こされます。
 痰湿鬱阻の状態は、肥満体型・月経・遅発月経・無月経・めまい・動悸・息切れ・胸悶・吐き気・食欲不振・消化不良・足のむくみなどがあらわれる特徴があります。

 

瘀血(おけつ)

 東洋医学的に不妊症を考えると『瘀血』が疑われることがあります。そして瘀血を解消する事が不妊の改善につながると考えるのです。

東洋医学の瘀血とはどのような状態を言うのでしょうか?

 人間の体には血管が張り巡らされており、体の隅々まで栄養が運ばれ老廃物を処理しています。その血管の長さは全長10万kmに及ぶとも言われています。10万kmとは、地球を2周半する長さです。このように全身にくまなく張り巡らされた血管が、何らかの原因によって流れが悪くなった状態を、東洋医学では『瘀血』と呼ぶのです。つまり瘀血とは体内で停滞した血液のことで、経脈を離れて体内にとどまった血液や臓腑や経脈の中で循環が悪くなり滞った血液のことを言います

 瘀血が起こることによって組織には老廃物が溜まります。更に栄養が運ばれないため組織での代謝が悪くなり、子宮や卵巣で起こることで卵の発育が悪くなったり、子宮内膜の厚みが薄くなったりする可能性があります。なぜならば、栄養やホルモンを運ぶのは全て血液だからです。


 不妊体質を早期に改善するために血液循環の良い状態を作りましょう。

 瘀血がおこる原因としては、自分自身の体内の問題(内因)と外部環境による問題(外因)の2パターンがあります。体内の問題としては氣虚や氣滞、血寒、血熱など身体の内部に問題が起こり血液循環不良になってしまうことが主な原因です。氣は血を動かす原動力と東洋医学では考えます。この原動力がなければ血は動きません。また、寒は血を凝滞させてしまいスムーズな血液循環を阻害します。逆に熱は血を煮詰めてしまい血を固まらせてしまいます。外因としては強い冷えによって血の流れが悪くなる実寒、外傷による血絡損傷が主な原因となります。

瘀血

 2人目不妊の場合には、出産によって胞宮(子宮)に瘀血が残る、もしくは氣滞が原因で氣血の運行が阻害され、また氣虚によって血の推動力が低下し氣血の運行が悪くなり瘀血が生じ、この瘀血が衝脈や任脈を滞らせ胞宮(子宮)を閉塞すると受胎不能となり不妊症となります。

 瘀血は「瘀血不去、新血不生」といわれ、古い血があるために新しい血が流れない・入っていけないと考えられています。そのため、瘀血のある場所を中心に痛みや内出血ができたり、腫塊ができたりします。瘀血が胞宮(子宮)にできれば、下腹部の痛みや生理不順、生理痛、無月経、経血が黒っぽい、塊がある、月経過多、不妊症の原因となります。瘀血による痛みは刺すような痛みが特徴で、痛みの場所は移動せずに夜になると強まる傾向もあります。


【瘀血(おけつ)の症状】
 ○生理痛がありナイフでえぐられるような痛みやチクチクと刺されるような痛み
 ○生理痛は出血が多い時に特に強くなる
 ○生理がくる前に体温が徐々に下がり出血までに2日以上かかることがある
 ○生理時に血の固まりが出る
 ○生理の異常(特に生理不順・無月経)
 ○月経過多
 ○舌が黒っぽい
 ○生理期間が長めで7日前後ある
 ○生理前に便秘になりやすい
 ○卵子はつくられているが着床しにくい
 ○肩コリや頭痛を感じていることが多い
 ○お腹や足の静脈が浮き出ているところがある(黒っぽい血管)
 ○目にクマができやすい

【不妊症におけるお血の治療原則】
 活血化瘀・行氣通竅
  訳:氣血の運行を活発にし、瘀血を除去し、胞脈の機能を回復する

【鍼灸治療における取穴】
 ○合谷
 ○血海
 ○太衝

寒邪実盛

 寒邪実盛とは寒い環境に長時間いることにより体の芯まで冷えてしまった状態や、身体の代謝が悪く身体の内部に常に冷えがある状態です。お腹に強い冷えがあり触ると冷たい、強い冷え性、夏でも冷えを感じる特徴があります。月経前に下腹部や下半身が強く冷えた感じになり生理期間が6日前後と長く、生理周期は一定ですが30日以上と生理間隔は長く、冷えると生理痛が強まるのも特徴です。冬は足が冷たくて眠れないという方も多くいらっしゃいます。

 
 不妊の原因となるのは、冷えの凝滞作用です。物は冷やされると硬くなり動きが悪くなります。血液循環も同様です。冷えによって血液循環が悪化し子宮や卵巣の血液循環が悪化します。その結果、排卵障害、子宮内膜の厚み不足、卵子の空包化、着床障害、流産などの原因となります。

体温の低下

冷え

 東洋医学では、氣が人間の体を温める作用を持つと考えています。この作用を温煦作用と呼びます。氣が少なくなった気虚では、氣の温煦作用がなくなるため体温が全体的に下がります。理由は脾が虚してしまったため、食事から新たに氣を作ることができず、もともとある腎氣が消耗されて弱ってしまい、腎氣も足りなくなり体温が下がるのです。

 東洋医学では、このような状態を生命エネルギーが弱った状態と考えます。つまり生命エネルギーが弱ってしまっているので妊娠することができず、不妊症になってしまうのです。逆に考えると、体温が全体的に低い場合には、この問題を解消することで妊娠しやすい環境に変わると考えることができます。

特に、体温が低温期に36.0度より下になってしまう方や冬になると体温が下がる方は要注意です。このような状態の時に胃腸障害を感じることがある場合には脾が虚している可能性が高いです。

 脾虚に対して東洋医学的な治療を行う時には根治療法として脾に対しての治療を行います。そして脾の状態を改善することによって氣の合成能力を向上させ生命エネルギーを高める体質改善を目指します。それだけではなく、血液循環の促進も重要となります。脾の状況を整えることと血液循環を改善する事が必要です。

一度、不妊症の原因を東洋医学的に考えてみてはいかがでしょうか?

脾虚に認められる症状
○低体温
○食欲不振
○足のむくみ
○口内炎
○足の冷え
○肌荒れ
○体が重だるい
○おなかの冷え
これらの症状がある場合には、脾虚の可能性があります。

 また、体温の低下は代謝が悪くなる事でも起こります。ホルモンの問題を考えずにいけば、代謝が悪くなる主な原因は栄養状態の問題・血液循環の問題です。これらの内、当院で改善する事が出来るのは血液循環の問題です。

低温期の延長

 東洋医学的に低温期が長いことが不妊症の原因になるのは、衝脈・任脈が弱って月経によって空虚になった子宮内の氣血を回復させることができないことによると考えます。本来であれば、脾胃が後天の精を生成することによって腎の氣を満たし、子宮(胞中)が充実します。

 そして子宮が充実したときに排卵が起こり高温期になります。つまり子宮内の氣血が充実したときに高温期になるということです。低温期がダラダラと続くような場合には、子宮内の氣血を充実させる治療を行うことで不妊体質からの改善が可能となります。

 低温期の長さが子宮内の氣血を表していると考えることもできます。

短い低温期は問題がないのでしょうか?

そのようなことはありません。低温期が短いことも不妊症の問題となります。この時の問題としては、子宮内に熱(悪い物)がたまる事によって低温期が延長し、不妊症の原因となります。

 これを現代医学的に考えると、低温期に卵の発育が間に合わず低温期が延長しているとも考える事ができます。卵の発育のためには、血液によって豊富な栄養が卵巣に運ばれる必要があります。卵巣への血液循環の低下が低温期の延長につながっていると考える事もできるのです。

低温期は不妊症体質改善に大きなヒントとなります。問題を知って、不妊体質を早期に改善しましょう。

 

任脈・衝脈の虚証に認められる症状

○月経不順
○腰痛
○精神的な落ち込み
○頭痛
○血暈(めまい)
○足の冷え
○目・鼻・耳の疾患
○頭に起こるむくみや火照り
これらの症状がある場合には、脾虚の可能性があります。

任脈・衝脈は、女性の不妊症の原因になる可能性の高い病態です。特に任脈の問題は、『血の道症』を引き起こす可能性が高いと考えられています。

脾虚の証
○体がむくみやすい
○体が重だるい
○胃腸の調子を崩しやすい
○夏に体調を崩しやすい

 

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