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筋肉性顎関節症の治療

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筋肉性顎関節症の治療

 顎関節症は大きく5つに分類されています。Ⅰ型は筋肉の障害、Ⅱ型は関節包・靭帯の障害、Ⅲ型は関節円板障害、Ⅳ型は変形性顎関節症、Ⅴ型はそれ以外の心理的な要因等、とされています。これらの分類によって治療法や対処法が変わってきます。この中で多いとされているのがⅠ型顎関節症である筋肉の障害によるものです。

実は多い筋肉性顎関節症

実は多い筋肉性顎関節症

 日本ではⅢ型顎関節症である関節円板障害が一番多いとされてきました。次いで、筋肉性顎関節症、変形性顎関節症、関節炎と報告されています。しかし、ここには落とし穴があります。それは画像上での診断が優先されてしまうことです。日本での診断では画像上での問題をまず見ます。そこで、変形が起こっていないか?を確認し、次いで関節円板に障害が起こっていないか?を見ます。そこで関節円板に障害が認められた場合には、すぐにⅢ型顎関節症と診断されてしまいます。その結果、筋肉の障害等は確認されないケースもあります。また、筋肉の障害の確認については診査の対象にされないこともあります。

 しかし、日本以外での報告では、筋肉性顎関節症が一番多いとされています。次いで、関節円板障害、変形性顎関節症や関節炎等とされています。他国では画像上も確認は行いますが、そこで問題が見つかったとしてもそれ以外の確認も行います。関節の保護の役割もある筋肉のため、まず筋肉に影響が出ていると考えられているという点もあります。

 

 初期での顎関節症もそうですが、繰り返し再発するパターン等の中にも筋肉性顎関節症によって引き起こされていることがあります。実際にしっかりと確認されたうえでの判断であれば良いですが、画像上のみの判断では筋肉性は見落とされていることもあります。しっかりとご自身の症状をお伝えすることで筋肉性の疑いが明確になることもありますので、何かしらの症状が出ている場合には意識して診ていただいている方に伝えるようにすると良いでしょう。

 

筋肉性(Ⅰ型)顎関節症の特徴

 Ⅰ型顎関節症は、顎関節の動きに関連する咀嚼筋によって引き起こされる顎関節症です。痛みの部位は咀嚼筋があるところに現れるため、エラ付近・耳の上・首にかけてと広範囲に痛みが現れます。また、筋肉特有の鈍痛を引き起こすことがあります。喋っていて顎関節周辺がだるくなる、食事をして動かしているとだんだんと顎がだるくなる、このような時にもⅠ型顎関節症の可能性が考えられます。

Ⅰ型顎関節症の症状

・会話や食事の際に口を動かしているとだるくなる、動かすことが億劫になる。

・後頭部や側頭部に頭痛がする時がある。

・口は開けることが出来る(痛みを我慢すれば口は開く)。

・首や肩に慢性的なコリを感じる。

・寝違いをよく起こす。

・原因不明の鼻づまりが起こることがある。

 このような症状が引き起こされることがⅠ型顎関節症にあります。

筋肉性顎関節症で痛むポイント

筋肉性顎関節症で痛むポイント

 筋肉性顎関節症の場合に関係する代表的な筋肉が、咀嚼筋です。咀嚼筋は、咬筋・側頭筋・内側翼突筋・外側翼突筋の4つの総称です。この中でも咬筋と側頭筋の場所には痛みが現れやすく、エラの付近から側頭部にかけて痛みがともなうことがあります。言い換えれば、関節部分のピンポイントではなく顎周辺から側頭部を含む広範囲で痛みが発生することが多いです。また、側頭筋に硬さが起こると首の前にある胸鎖乳突筋にも関連痛が起こることもあり、首の痛みを感じる事もあります。さらには、側頭部の痛みが出た際には、場所的に頭痛と思われることもあります。

痛み方

 このように広い範囲に痛みが出ることがある筋肉性顎関節症ですが、痛み方としては鈍痛を呈することが多いです。よく例えられるのが、重たい・だるい・しんどい・筋肉痛のような痛み等の表現です。鋭い痛みが出ることもありますが、それよりも鈍い痛みが引き起こされることが多いです。

 

 Ⅰ型顎関節症は初期の顎関節症にみられることが多いです。このまま放置しておくと、関節等に問題が広がりⅢ型顎関節症を引き起こしてしまう事も少なくありません。たまに音がなる程度であれば様子見で問題ありませんが、痛みが出てくるような場合や症状によって日常生活に影響が少しでも出てくるような場合には、早期の治療開始が大切となります。

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筋肉性顎関節症のセルフケア

 筋肉性顎関節症は字の通り、筋肉の問題によって引き起こされている顎関節症ですので、問題となっている筋肉に対して治療およびケアをする必要があります。

筋肉性顎関節症と言われてたら・・・

筋肉性顎関節症と言われたら

 まずは、筋肉に負担がかかる癖が無いかどうかを確認することが必要となります。何かしらの癖があるはずで、食いしばり・片噛み・横向きで寝る・頬杖など挙げだすときりがないぐらいあります。特に多い癖が上記の癖ですので、そういったことを普段していないかをまず探してみてください。そして、もししているようであれば頑張って無くすようにしていきましょう。これは顎関節症が改善したとしても再発を予防するためにも必要となります。

 それ以外のケアでは、筋肉性顎関節症の場合には冷えることによって悪化してしまうこともありますので、保温するようにすることも効果的な場合があります。方法としては、寒い時期であればマスクを着用にするだけでも顎関節の保温をしてくれます。マフラーやストールをすることもいいと思います。あと、軽いマッサージも出来る時にすることも効果的です。しかし、強い力で行ったり長時間することは逆効果になることがありますのでご注意ください。

 

 筋肉性顎関節症には鍼灸治療が最適

筋肉性顎関節症は、筋肉が硬くなり運動障害が現れることによって発症する疾患であるため最適な治療は筋肉を和らげ、運動を再教育出来る方法です。求められる両方の効果が期待できるのが鍼灸治療です。

 その為、当院では筋肉性顎関節症には鍼灸治療を第一選択として行う事がほとんどです。鍼治療が初めてという方にはやはり怖いイメージがあると思います。

鍼治療は思っているより痛くない

鍼治療って怖い

 鍼にも長さや太さの種類があり、当院で顎関節症治療に用いる鍼は太さ0.2mm程度で髪の毛ぐらいの細い鍼を使用するので、人によってはいつ刺されたのか分からないとおっしゃる方もおられるぐらい痛みはなく受けていただけると思います。ですが、筋肉の状況次第では少し痛みを感じることもありますが、それでも多少のチクッと感じる程度です。

 また、当院で使用する鍼治療の鍼は全て日本製の使い捨ての鍼を使用しておりますので、安心して受けていただけると思います。

 

 Ⅰ型顎関節症・筋肉性顎関節症と診断された場合でもマウスピースで治療されたり、食いしばりの注意だけを指摘されて終わったりと思うように症状の改善が見られない場合には、鍼治療を検討してみてはいかがでしょうか?

 

 

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