”開口障害”は顎関節症が発症した際に高確率で引き起こされる症状の一つです。しかし、一概に開口障害と言っても人によって症状の現れ方や原因が変わってきます。これは、顎関節症がⅠ～Ⅴ型まで細かくタイプ分類がされているからです。今回は、顎関節症の分類別に開口障害の症状をご紹介いたします。
開口障害（タイプ別）
・Ⅰ型顎関節症・筋肉の障害
このタイプは咀嚼筋などの筋肉に問題が起こることによって現れる顎関節症です。開口障害が現れた際には痛みによって一定の所までしか開口できなくなりますが、我慢すれば更にもう少し開口出来たり、他者の手によって開口させようとすると徐々に開口出来る場合があります。また、発症初期にはそこまで気にならず、顎関節症の経過期間とともに段々気になるようになることもあります。
筋肉性顎関節症の場合には鍼灸治療が最も適した治療法と考え、当院では選択しております。
・Ⅱ型顎関節症・靭帯や関節包の障害
靭帯や関節包が傷められることによって発症する顎関節症です。外傷などの衝撃によって発症が引き起こされたり、あくびをした瞬間に症状が引き起こされるなど明確なきっかけがあることが多いです。衝撃を受けたその時に組織に損傷していることが多く、何発症初期から何もしていなくても痛みが起こることも少なくありません。そして、口を動かすタイミングではより痛みが起こり開口が出来なくなることが多く認められます。また、関節包・靭帯に障害が起こった結果、関節を安静にするために身体の防御機構が働くことで開口の際に使われるはずの筋肉が使えなくなってしまうこともあります。
・Ⅲ型顎関節症・関節円板障害
関節内にある関節円板が何等かの原因によって位置がズレてしまい発症する顎関節症です。ズレた関節円板が復位するパターンでは、ひっかかりを感じつつも何とか指３本分までは開口が出来る事があります。しかし、復位しないパターンでは関節円板が下顎頭の動きの邪魔をしたままとなる為、強制的に開けようとしても開けることが出来ない場合があります。どちらにしても、Ⅲ型顎関節症の開口障害の場合にはひっかかりを感じることが多く、時にはロックがかかったように一定の開口以上は全くできなくなってしまうことがあります。
症状の軽減のためには関節の適合性を上げることで関節の動きを正常に近づけることが必要です。適した治療方法は整体療法になります。
・Ⅳ型顎関節症・変形性顎関節症
下顎頭や側頭骨など関節を構成する組織に退行性変化がみられるタイプの顎関節症です。その為、筋肉の拘縮であったり関節包の線維化などの器質的な変化によって顎関節の運動が邪魔をされて開口障害に繋がっていることがあります。開口域や障害の程度は人によってまちまちとなりますが、指３本分の開口は厳しくなることが多いです。Ⅰ～Ⅲ型までの様々な症状が引き起こされるため、上記の症状のどれかが当てはまります。
Ⅳ型顎関節症の場合には、レントゲンなどの画像診断において骨の変形が認められることがあります。そして、整体療法や鍼灸治療では変形を治すことが出来ないため、これらの治療は基本的に適応外となります。しかし、筋肉の拘縮などのアプローチが出来る部分もあります。
以上のように、開口障害でも様々なパターンがあり、それに応じて治療法や対処法も変わってきます。開口障害は日常生活において支障をきたす症状ですので、基本的には早期の治療開始が望ましいです。我慢していると、いくつものパターンが混合したものやⅣ型顎関節症のように変形まで起こってしまう事もあります。症状に合わせた治療を決め早期に状況の改善をめざしましょう！
開口障害が現れた時の注意点
開口障害が現れた場合、すぐに医療機関への受診が理想です。しかし、それまでの間にどうにか少しでも改善させようとされることの中に、止めておいた方がいい事や少しでも症状を和らげる可能性のある事があります。
・アイシングor温める
Ⅱ型顎関節症のように外傷などで急激に強い痛みが現れている場合やズキンズキンと脈打つように痛みが現れている場合には、アイシングをしていただくことをオススメします。強い痛みは炎症によって引き起こされている可能性が考えられるため、しっかりと冷やすことで症状が多少緩和することがあります。濡らしたタオルや氷などで冷やしてください。
Ⅰ型顎関節症の場合にはだるい・重いといった症状が開口障害とともに現れていることもあります。そのような場合にはなるべく冷えないように注意していただくと効果的です。冷えることによって筋肉の硬さがさらに現れやすくなると、症状が悪化してしまうことがります。
・頑張って開口する
開口障害が現れると、焦ったり気になったりしてご自身で無理やり開口を頑張られることがあります。しかし、ご自身で無理やり開口するとかえって関節を痛めてしまったりするため非常に危険が伴います。そのため、無理な開口はお控えください。
・マッサージ
顎関節症に対してマッサージが効果的とセルフケアで行われていることがあります。ですが、Ⅱ型顎関節症や他の型でも炎症が起こっている場合には、マッサージは症状悪化に繋がってしまいます。そのため、アイシングを行うような症状だと判断した場合には、マッサージも控えるようにしておいてください。
顎関節症を徹底サポート！
当院では、顎関節症に対して鍼灸治療・整体療法を症状に合わせて選択し治療を行っております。
・筋肉性の問題によって開口障害が現れている場合や強い痛みが問題となっている場合には、鍼灸治療を選択します。当院では、全て日本製の使い捨ての鍼を使用しております。鍼治療だけを行うこともあれば、鍼治療に電気を流す鍼通電療法を行うこともあります。
・関節円板の問題によって開口障害が現れている場合や再発を予防したいとお考えの場合には、整体療法を選択することもあります。当院で行う整体療法はバキバキさせるような事はなく、身体にソフトな力で行う矯正方法を選択しております。
当院では、長年の顎関節症治療経験を生かし、症状に合わせて治療法を選択しております。全ての顎関節症が一緒ではなく、一人一人症状が変わっています。それぞれの症状に合わせて治療法を決定することで、より効果的に顎関節症からの改善を目指しております。
また、当院は国連機関WHF（World Human Facility Community）より鍼灸スペシャリスト認定をいただきました。世界に認められた実力で症状改善をサポートいたします。
顎関節症の症状によってセルフケアの方法が変わってきます。例えば、炎症が起こっているような場合にはアイシング・そうでなければ冷やさないようにする等です。さらに言えば、筋肉の硬さからどのような癖をしている可能性が高いか、筋肉のバランスがどうか考え必要に応じたトレーニングが必要かどうかなど、ご自身ではなかなか判断がしにくい問題もあります。当院では、それらの指導も行うことで顎関節症が再発しない状況を作ることも治療の目的として考えております。
今回は顎関節症の中でも開口障害をご紹介しておりますが、それ以外にも様々な症状が引き起こされてしまうことがあります。そして、顎関節症によって自律神経のバランスに問題が起こると頭痛や肩こりといった症状も伴ってしまう危険性があります。
当院では、指尖式心電図を使って自律神経のバランスに問題がないかを調べることも必要に応じて行っております。また、手足の電気抵抗の異常から自律神経に異常が無いか調べる良導絡を行うこともあります。
治療料金
・顎関節症治療料金は、鍼灸治療・整体療法ともに５５００円となります。
※初回のみ、初診料２２００円が別途必要となります。ただし、自律神経バランス測定を行った場合には、初診料と検査料を合わせた４４００円となります。
※院長希望の場合には、１１００円を別途頂いております。ご希望の方は、ご予約の際にお申し出ください。
infoation
大阪府大阪市淀川区西中島の東洋医学治療センターです。最寄駅は、御堂筋線 西中島南方駅で徒歩２分、新大阪駅から徒歩１０分、阪急京都線の南方駅から徒歩１分です。当院は厚生労働省認可の治療院で、鍼師・灸師・柔道整復師の国家資格所持者による治療を行っております。
当院は日本で唯一のアメリカ合衆国大統領からGOLD AWARD、国連機関のＷＨＦから鍼灸・カイロプラクティックスペシャリスト認定を受けた治療院です。
・口が開きにくい
・口の開閉に伴って痛みがある
・話をしていると顎がだるくなって生活に支障がある
・顎関節症によって三叉神経痛が引き起こされた
・インプラントや歯列矯正によって顎関節周辺に問題があらわれた
・痛み止めやマウスピースではなく本当の治療を受けたい
など、顎関節症による様々な症状に対応可能です！
西洋医学的な治療では無理と言われあきらめていた方の症状が、東洋医学的な治療によって改善する事も多くあります。
・筋肉の硬さが取れて口が開きやすくなった！
・顎関節の痛みを気にせず生活ができている！
・口の開閉時の引っ掛かりがなくなった！
・オープンバイトが改善し普通に食事をすることができるようになった！
このように驚かれる方も多くいらっしゃいます。
これまでの数多くの相談を受け東洋医学的治療によって、顎関節症の改善と多くの笑顔を見てきた治療のプロにご相談ください。これまでの顎関節症治療の経験からあなたの顎関節症のタイプや顎関節周辺の状況に合った治療法を提案いたします。治療を行うのは顎関節の構造や運動、顎関節症を熟知した鍼灸師の国家資格をもつ治療のプロです。世界に認められたプロの治療技術で安全・安心に顎関節症の症状改善をサポートいたします。
もし不安や、心配なことがあれば遠慮なくお伝えください。できる限りご要望に応じて、治療を進めてまいります。一緒に快適な日常生活を取り戻しましょう。
顎関節症は進行する疾患です。１日でも早い治療開始をお勧めします。
ご予約はお電話・LINE・インターネットで承っております。
世界に認められた実力で顎関節症の症状改善をサポートいたします。
アクセス
住所：大阪市淀川区西中島３丁目１７－１７
竹田ビル別館３F （たこ焼き十八番さんのビル）
