顎関節脱臼は、身体の他の関節に比べ比較的発生頻度の高い脱臼です。その理由として、顎関節の正常な運動においても開口時に下顎骨の回転運動とともに、外側翼突筋の働きで下顎骨が前方に動くため、大きく開口するときには不全脱臼のような状態となります。
顎関節の脱臼は、他の関節の脱臼と異なる点があります。通常の関節脱臼とは、関節を包んでいる関節包が破れ骨が関節外に出た時に脱臼といいます。ですが、顎関節脱臼の場合には関節包内脱臼といい、関節包を破壊することなく脱臼が起こります。これは、顎関節の関節包が側頭下顎靭帯とともに伸びやすい構造になっているためです。
顎関節脱臼は女性に多く発生するのも特徴です。これは、顎関節周辺の筋肉の量の違いとも考えることができますが、筋肉量というよりは側頭骨の関節窩が男性に比べ女性は小さいことから脱臼しやすいと考えられます。また、顎関節脱臼は他の関節よりも何度も脱臼を繰り返す『反復性脱臼』に陥りやすい傾向があります。このような状態になると、日常の動作であるあくびなどですぐに脱臼するような状態になります。
顎関節前方脱臼
顎関節症の脱臼の中で最も多く発生するのが、下顎骨が側頭骨の関節結節を乗り越えて前に移動する前方脱臼です。このタイプの脱臼は、顎関節脱臼の70%以上を占めます。脱臼が起こる原因としては、外力や格闘技などの打撃、歯科治療による最大開口強制での治療、抜歯、さらにはあくびなどの些細な日常の動きによって発生してしまうこともあります。
脱臼が起こった際の症状としては、口が開いた状態から閉じなくなります。また、下顎骨が上顎骨より前に移動するため、顎がしゃくれたような状態になります。そしてこの状態を咬筋や外側翼突筋によって固定されてしまいます。ただし、脱臼が片方だけで起こった場合にはこのような症状は現れず、わずかですが開閉運動は可能です。この際、顎先が左右どちらかに歪んでしまいます。
顎関節脱臼が起こってしまうと顎関節症に移行してしまう可能性があります。顎関節脱臼を起こしてしまった場合には、顎関節症に移行しないように専門家にチェックしてもらい、足りない筋肉を強化し正常な顎関節の状態に戻すようにしましょう。そうすることで反復性脱臼の予防にもつながります。
実際に、顎関節症で来院される方の40%前後の方が顎関節脱臼を経験されています。くれぐれもご注意ください。
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