ストレートネックによって頭部・頸部を中心に痛みやしびれ等の症状が現れます。その代表的な症状と疾患をご紹介いたします。
ストレートネックで引き起こされる代表的な疾患
〇緊張型頭痛
〇頚肩腕症候群
〇後部頸交感神経症候群
〇自律神経失調症
ストレートネックで引き起こされる代表的な症状
〇頭痛
〇首の痛み
〇首の運動制限
〇手のしびれ
〇上を向くと首が痛む
〇仰向けで寝ると首が痛む
〇寝違えを起こしやすい
〇めまい
〇眼精疲労
緊張型頭痛
日本の頭痛人口は約3000万人ともいわれ、人口の4人に1人は頭痛で悩まされています。その中でも、多くを占めるのが緊張性頭痛です。緊張型頭痛とは、首の筋肉が硬くなることによって頭痛が引き起こされる疾患です。緊張性頭痛による頭痛は夕方に起こることが多いのが特徴です。首の筋肉が硬くなる理由の代表的なものがストレートネック、顎関節症、自律神経失調症です。
ストレートネックによって緊張性頭痛が引き起こされている場合には、ほかの疾患によって引き起こされている場合に比べて鎖骨が前方にゆがんでいることが多い事が特徴です。また、うつむく時間が長かったり、パソコンの打ち込み作業を長時間行った後に、頭痛が引き起こされます。
頭痛の種類
頭痛は一次性頭痛と二次性頭痛に分けられます。
●一次性頭痛
一次性頭痛(慢性頭痛)とは脳や体に思い当たる病気がないのにもかかわらず、繰り返し起こる頭痛を”慢性頭” ”習慣性頭痛”ともいいます。“頭痛もち”といわれる方のほとんどがこの慢性頭痛であり、比較的若い頃から始まります。一次性頭痛は命にかかわることのない頭痛ですが、仕事が手につかない・家事ができない・やる気がでない・眠れない・ストレスになるなど、日常生活に大きな支障を与えるので軽く考えず放っておいてはいけません。
●二次性頭痛
二次性頭痛(症候性頭痛)とはくも膜下出血や髄膜炎・脳梗塞・脳腫瘍など、病気が原因となっている頭痛です。原因をつきとめて、原因となっている疾患を取り除かなければ死に至ることもある”怖い頭痛”です。麻痺やシビレ・視覚異常などを伴うなどの症状があったときは特に要注意です。また「突然のはげしい頭痛(カンヅチで後頭部を叩かれた感じ)」は、くも膜下出血などの恐れがあるのですぐにでも病院に行く必要があります。痛みが脳の内か外かは本人が自覚するのは困難です。普段の頭痛と様子が違う時やこれまでに経験したことのない強い痛みがあったとき、痛みが徐々にひどくなるようなときは、すぐに専門の病院に受診してください。
また、副鼻腔炎(蓄膿症)・虫歯・中耳炎・緑内障・花粉症など患部が脳の外の頭痛の場合もあります。
頭痛の区分
緊張型頭痛 | 片頭痛 | 群発性頭痛 | |
頻度 | 持続的 (1週間~10日 多い時は毎日) |
月1~2回、多い時は週一回 | 毎年のように1~2カ月の間、毎日 |
持続時間 | 30分~7日間 (慢性になると毎日) |
4時間~3日間 | 15分~3時間(多くは1~2時間) |
頭痛が起こる時間帯 | 夕方 | 早朝や午後が多い | 午前2時~4時 |
頭痛が起こる場所 | 両側頭部、後頭部 | 片側のこめかみ、目の奥 | 片側の目の周辺(歯痛、頚部痛) |
特徴 | 頭重感(ハチマキで締め付けられるような感) | 拍動感(ズキズキ) または持続性の痛み | 突き刺されるような、えぐられるような、焼けるような痛み |
痛みの程度 | 徐々にひどくなる | 強い | 激痛 |
頭痛以外の症状 | 肩こり、めまい、 顎関節の痛み |
嘔吐、光過敏、音過敏、閃輝暗点、自律神経失調症 | 流涙、赤目、鼻漏、鼻閉、発汗 |
誘因 | 肩こり、ストレス、悩み、顎関節症 | 運動、寝すぎ、飲酒、タバコ、生理 | 飲酒(群発期) |
日常生活での影響 | 運動、マッサージ、入浴で改善 | 階段の昇降困難、入浴困難、寝込む | 安静にできない |
性別 年齢 |
女性に多く、中高年 | 小児から発症するが20~40代の女性に多い | 20~30歳代男性 |
頚肩腕症候群
頚肩腕症候群とは、字の通り首・肩・腕から手指にかけて痛みやしびれが現れる疾患です。ストレートネックによって引き起こされている場合には、緊張性頭痛が引き起こされるのと同様にうつむく時間が長かったり、長時間のパソコン作業で症状が現れる他、仰向けで寝て朝起きたら症状が現れているような場合もあります。
後部頸交感神経症候群
ストレートネックの方の50~60%の方が程度の差はありますがめまいを感じているという統計があります。ストレートネックによってめまいが現れる原因は、頚部の交感神経の過剰興奮である後部頸交感神経症候群、別名バレ・リュウ症候群(Barre-Lieou syndrome) によって引き起こされていると考えられています。これは、椎骨動脈周辺の交感神経刺激により現れる自律神経失調症の一種です。ストレートネックにより頸椎の歪みが作られると必然的に椎骨動脈が刺激されるため、後部頸交感神経症候群が発症する可能性が高まります。
症状としては、上記の緊張性頭痛や首の痛み、頚肩腕症候群、めまい、視力低下、眼精疲労、耳鳴り、難聴、手のしびれ、顎関節症、のどの異物感、胸部の圧迫感、動悸、全身の倦怠感など自律神経失調症の症状が現れます。
めまいのパターンとして特に多いのが、振り向いたなど横を向いた瞬間にめまいがする場合や下を向いて元に戻した瞬間にめまいがするなどが主体です。また、何もしていない時に急に後ろにひかれるような感じのめまいがする方もいらっしゃいます。
頸性めまい
背骨の正常な状態でも、生理的彎曲と呼ばれる彎曲が存在します。その彎曲のパターンとして頸椎が前へ凸の彎曲、胸椎が後に凸の彎曲、腰椎が再び前に凸の彎曲、そして仙骨が後に凸の彎曲というバランスをとっています。これによって、背骨はスプリングのような形状をなし、歩行時や走行時に足から加わる衝撃が頭に加わらないようにしています。ストレートネックは、頸椎は前彎しているのが正常ですが、前彎の角度がなく頸椎部分が真直ぐになっている状態です。さらにひどい場合には、逆に後彎している状態もあります。
右下のイラストをご覧ください。背骨の上に頭蓋骨がある状態のイラストです。図にある赤い線が動脈です。脳に栄養を送る血管は、椎骨動脈と内頸動脈があります。首の部分で前に見えるのが内頸動脈で、後に途切れ途切れ見えるのが椎骨動脈と呼ばれる動脈です。椎骨動脈は、頭蓋骨内に入ると脳底動脈となり脳幹部に主に栄養を運びます。
椎骨動脈は、頸椎の中を通って脳内に栄養を運ぶのが特徴です。これは外力に強いという意味では良いように考える事ができますが、頸椎にゆがみが現れた場合にはすぐに圧迫されてしまい、脳幹部に栄養がいきわたらなくなるリスクがあります。特に上を向いた時には椎骨動脈の通り道が狭くなってしまう事で、椎骨動脈の圧迫が強まり脳幹部への血流が悪化することがあります。ですが正常な場合であれば、脳の血流に問題が起こるほどの圧迫ではありません。
脳幹部の機能として主なものは生命維持です。生命維持のためには自律神経、ホルモン分泌等が必要となります。これらの機能を統括している部分が脳幹部で、脳幹部に栄養がいきわたらなくなるという事は、これらの機能が悪くなってしまう可能性があるのです。その結果、めまいが引き起こされることもあります。
脳内に栄養がいきわたらなくなると、脳は栄養失調の状態となり必然的に脳の機能は低下します。そうすると、上を向くという事で脳への血流が低下し脳の栄養障害が起こりふらふらとしてしまう可能性があるのです。
上を向くとふらふらする症状は、頸性めまいとも呼ばれ自律神経失調症の初期から現れることが多い症状です。
頸性めまいを感じやすいタイミング
〇うつむいて顔をあげた時にふわふわする
〇スマートフォンを操作していて前を見た時にふわふわする
〇急激な首の動きの直後にふわふわする。
〇上を向いているとふわふわする
nomuraseikotuin.hatenablog.com
当院では、ストレートネックに対して鍼灸治療・整体療法から症状に合わせて治療法を選択し治療を行っております。
今回ご紹介したように症状が強く現れている場合には、鍼灸治療を選択することが多くあります。ストレートネックは頭痛やめまい等の症状の原因になっていることも少なくありません。もちろん全体の背骨の過度な彎曲や歪みの解消も重要になるのですが、それによって筋肉のバランスが崩れている場合には先に筋肉の問題の解消をすることで骨格の矯正が行いやすくなります。それらの事を考慮し、先に鍼治療にて筋肉のバランスを変える事を行う場合もあります。
ストレートネックが引き起こされている場合、頸椎だけに問題が起こっていることは非常に少ないです。今までの治療経験から、ストレートネックでお悩みの多くの方が腰椎を含めた背骨全体の彎曲に異常が起こっている事が認められます。
当院では、頸椎だけでなく全体の背骨のバランスを確認し、必要な矯正を行いながらストレートネックに対しての整体療法を行います。バキバキとさせるような矯正方法ではなく、身体にソフトな方法で行いますのでご安心ください。
ストレートネックによって自律神経機能に影響が及ぼされている事もあります。また、頭痛やめまいといった症状についても、自律神経の関与が疑われることもあります。当院では、必要に応じて指尖式心電図の測定から自律神経バランスを計測する検査も行っております。様々な角度から、今現在の症状に対してのアプローチを行い、症状改善のサポートを行います!
治療料金
・ストレートネック治療は、鍼灸治療・整体療法ともに5500円(税込み)となっております。
※初回のみ、初診料2200円が別途必要となります。(自律神経バランス測定を行った場合には、検査料を含む4400円となります。)
※院長希望の場合には、別途1100円が必要となります。ご希望の方は、ご予約の際にお申し出ください。
information
大阪府大阪市淀川区の東洋医学治療センターです。最寄駅は、阪急京都線 南方駅から徒歩1分、御堂筋線 西中島南方駅から徒歩2分、新大阪駅から徒歩10分です。当院は厚生労働省認可の治療院で、鍼師・灸師・柔道整復師の国家資格所持者による治療を行っております。
当院は日本で唯一のアメリカ合衆国大統領からGOLD AWARD、国連機関のWHFから鍼灸・カイロプラクティックスペシャリスト認定を受けた治療院です。世界に認められた治療技術で症状改善をサポートいたします。
・経験豊富な治療家によるストレートネック治療を受けたい!
・慢性的な不定愁訴を改善したい!
このような方は、ぜひ大阪市淀川区新大阪の東洋医学治療センターにお任せください!
プロの鍼灸治療によって、安全・安心に体質の改善をサポートします。
あなたの身体に応じて東洋医学治療や整体療法を使っています。もし不安や、心配なことがあれば遠慮なくお伝えください。
受付時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
10:00~13:00 | 〇 | 〇 | / | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
10:00~21:30 | 〇 | 〇 | / | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
※土曜診療は9:00~16:30
※日曜診療は9:00~19:00
・完全予約制
・休診日:水曜日・祝日
ご予約はお電話・LINE・インターネットで承っております。
TEL:080-6224-4693
※インターネットによるご予約が分かりにくい方は、お気軽にご連絡ください。
世界に認められた実力で体質改善をサポートいたします。
アクセス
住所:大阪市淀川区西中島3丁目17-17
竹田ビル別館3F (たこ焼き十八番さんのビル)
TEL :080−6224−4693