起立性調節障害の治療
起立性調節障害は起立性低血圧・体位性頻脈症候群・神経調節性失神の3種類に分けられ、中学生を中心に小学生の高学年から高校生に認められる自律神経失調症の1つで、子供の約10%に認められ女性に多いと考えられています。
発症は3月~7月に多いとされ、冬の寒い季節には血管が収縮し血圧が上がりやすい為に発症しにくく、暖かくなると血管が拡張し血圧が下がり、起立性調節障害が発症してしまうのです。また、部活などの運動中に体温が上がる事によって血管が拡張することによる血圧低下や、汗による水分やミネラルを放出した結果、脱水を起こしてしまい血圧が下がり脳貧血となり発症する子供もいます。
寝ている状態から立った時には、重力に従い血液は下肢に流れやすい状況になります。そうなると下肢の血管、特に静脈は収縮し心臓に血液を戻すように働きます。起立性調整障害では、この時の下肢の血管に対する調節がうまくいかず、下肢に血液が溜まってしまい、心臓への還流血流量が減少し、心臓の拍出量も減少してしまいます。これを代償する為に心拍数は増加し心悸亢進が起こります。
起立性調節障害の原因は?
起立性調節障害は末梢血管を支配している交感神経の活動レベルが低下しています。思春期の起立性調節障害は、なぜ起こっているのか原因は明確にはわかっていません。幼いころから乗り物酔いをしやすい子が発症することが多いことから水分の代謝が悪い事が原因になっている場合や、代謝性疾患によって二次的に交感神経が障害され起立性調節症障害が合併する事もあります。
このような現状の中、当院では起立性調節障害が起こる原因は自律神経の問題だけではなく、この時期に大きく変化するホルモンのバランスにも影響されると考えています。起立性調節障害が発症する前年に身長が急激に伸びていたり、生活リズムの変化などがみられることが根拠となります。
起立性調節障害を引き起こしている自律神経の状態として多いのが、交感神経の機能低下に伴う副交感神経の機能亢進です。
※1人1人の状態は自律神経機能を測定しなければ明確には言えません。
起立性調節障害のタイプ
起立性調節障害のタイプには5種類があります。
・副交感神経機能が低下し交感神経機能が亢進
・副交感神経機能が亢進し交感神経機能が低下
・副交感神経機能は正常で交感神経機能が低下
・副交感神経機能は正常で交感神経機能が亢進
・自律神経機能が、両方とも低下しているタイプ
これらのタイプによって具体的な対策は異なります。正確な状況把握を行いましょう。
参考:当院がこれまで起立性調節障害の検査を行ってきた結果として多いのが「交感神経機能が低下しているタイプ」です。
起立性調節障害の治療を受ける際の注意点
西洋医学的な投薬の場合には、上記の起立性調節障害のタイプに関連なく行われます。そのため、細かい分類を行う必要はなく大分類の起立性調節障害という病名になります。
投薬治療以外の場合には、上記の分類が重要となります。細かく分類を行い治療法を決定する必要があります。
起立性調節障害の症状
小学生や中学生の平均的な血圧は、最高血圧が90前後・最低血圧が60前後という統計があります。起立性調節障害では、最高高血圧80以下特に70以下・最低血圧50以下と低血圧が認められます。
代表的な身体症状は、寝ていて起き上がる時に脳貧血の症状であるめまいや立ちくらみ、午前中に”フワフワ”と浮動感を感じる、歩いているだけで”フラフラ”する等の症状が朝を中心に起こることが特徴です。 起立性調節障害は朝に強く症状があらわれる為、学校の時間に間に合わず遅刻を繰り返す、または不登校になるなどの問題が起こります。
症状の程度は、軽症から重症までかなりの幅があります。軽症では軽い立ちくらみが見られる程度で、日常生活に何の問題もない為、病気である事を認識していないことも多くあります。
症状が強くなると日常生活にかなり支障があらわれます。立っている時に脳貧血で倒れたりする事もあります。また、胃痛や腹痛などの腹部症状やチアノーゼ様の顔面蒼白、動悸・息切れ・睡眠障害・倦怠感などの自律神経失調症の不定愁訴が全般的に見られる事もあります。その他、精神症状として不安感や疲労感、ひどい場合には過換気症候群等が見られる事もあります。
身体症状は他の疾患との鑑別が必要
起立性調節障害で多く認められる身体症状としては、立ち眩み、めまいなど起き上がった時の血圧低下による脳貧血で引き起こされる症状と、動悸、頭痛、腹痛、全身倦怠感、易疲労性などがあり、脳貧血以外で認められる症状については他の疾患との鑑別が必要です。
その他の疾患との鑑別
腹痛は、下痢を伴うのか?便秘気味なのか?等、具体的な状況を観察することが必要です。腹痛で鑑別しなければならないものは過敏性腸症候群や貧血、食事のバランスの問題があります。
頭痛は、どこが痛いのか?どのような痛みなのか?痛みは午前中だけに集中するのか?等を明確にすることが重要です。頭痛で鑑別すべき疾患は、筋緊張型頭痛、自律神経性の偏頭痛です。
全身倦怠感や易疲労性は起立性調節障害で運動する頻度が減った場合には、運動不足による血液循環不良や筋力低下による体力の低下などが基になっていることもあります。起立性調節障害による全身倦怠感や易疲労性の場合には症状が午前中だけに限られます。
当院で起立性調節障害の治療を受けるメリット
1.起立性調節障害の状況がわかります。
身体の状況を自律神経・東洋医学の2つの側面から分析し結果をわかりやすく説明します。
2.世界に認められた実力
2012年
アメリカ合衆国オバマ大統領からGOLD AWARD
2015年
国連機関のWHF(World Human Facilty Community)から鍼灸スペシャリスト認定
3.アフターフォローが充実
起立性調節障害の状況に応じた日常のケアが大切になります。
一般に、
1.安静にする
2.自然に目が覚めるまで寝かせる
3.運動をさせる
4.ビタミンを摂取させる
5.食事の変更
その他、様々なことを実践されている方がいらっしゃいます。ですが、起立性調節障害のタイプに合っていなければ逆効果になることもあります。当院では、適切な状況把握によって最適な日常のケアを提案いたします。
4.自律神経バランスを考慮した治療
起立性調節障害の発症原因となっている自律神経のパターンに合わせた治療を行います。また、自律神経バランスだけではなく起立性調節障害によって引き起こされている症状も治療法を決定する際に考慮します。
当院は、起立性調節障害の治療に絶対的な自信を持っています。安心して、御来院ください。
起立性調節障害治療
起立性調節障害改善には自律神経のバランスを整えることが最も大切です。この状態を早期に作り出すために交感神経機能の亢進と全身の血流の安定を目指し治療を行います。
当院での起立性調節障害治療の流れ
【治療に来院されている方の年齢】
13歳 … 8%
14歳 … 19%
15歳 … 26%
16歳 … 23%
17歳 … 18%
18歳 … 6%
(1)問診票のご記入
今現在の起立性調節障害の症状をできるだけ詳細にご記入ください。そうすることで症状の把握がしやすくなり最も適した治療法の選択につながります。
(2)カウンセリング
記入していただいた問診票をもとに、
『朝起きた時の症状は何ですか?』
『何時くらいになると身体は動きますか?』
『朝起こされた時の記憶はありますか?』
『過去1年にどれぐらい成長していますか?』
『主治医の先生はどのようにおっしゃられてますか?』
などをお尋ねいたします。
(3)検査
起立性調節障害の状態を把握するために自律神経のバランスを計測します。
カウンセリングと検査によってえられたデータから治療計画を立てます。
(4)説明
カウンセリングと検査をもとに治療計画を立て、これから行う治療内容をていねいに分かりやすく説明いたします。施術方法などわからない事があれば何でも相談・質問してください。
(5)起立性調節障害の治療
起立性調節障害治療では鍼灸治療、自律神経免疫療法で行います。
鍼灸治療、”痛い”というイメージがあると思います。当院では、髪の毛ぐらいの太さの鍼を使用します。そのため、鍼灸治療に痛みはほとんどありません。使用する鍼はすべて日本製の使い捨ての鍼ですので、安心して治療を受けることができます。
(6)説明
起立性調節障害が悪化する可能性のある要因と日常生活の注意点、身体の状態に合わせて御自宅で行う事の出来るセルフケアをアドバイスさせていただきます。
当院では、『患者さんに解り易い説明』をモットーにしています。わかりにくいところがあれば、何でもお気軽に質問して下さい。
起立性調節障害の治療方法
東洋医学治療センターでは東洋医学的治療を行い起立性調節障害の改善を目指します。治療目的は、起立性調節障害でお困りの方の早期回復と再発しない万全な状態まで回復する時間を短縮することです。
これまで11年間(2024年現在)自律神経の調節に力を入れ試行錯誤しながら治療を行ってまいりました。その結果、起立性調節障害の症状を軽減させる独自の治療法を開発し、自然治癒力を最大限に高め早期の起立性調節障害の改善が可能となりました。
起立性調節障害の不快な症状を改善し早期の社会復帰をサポートいたします。
平成15年~令和5年年末までの間に来院された起立性調節障害の患者さん724人中、症状の完全消失した方は518人、症状が軽減し治療終了が133人です。その他の方は継続加療中です。
【使用する経穴】
鍼治療では、頭・首・お腹・手・足に治療を行います。鍼灸治療で使用する鍼は、0.2㎜前後の髪の毛と同じぐらいの太さの日本製の使い捨ての鍼を使用します。その為、鍼灸治療に痛みはほとんどありません。ご安心ください。
西洋医学的に、起立性調節障害の治療を受けるとしたら、投薬治療が基本となっている事が多いと思います。この時に、投薬治療を1か月以上受けても起立性調節障害の症状に変化がない場合には、東洋医学的治療をお勧めします。
※東洋医学的に治療を行ったからと言って極短期で回復することはありません。
起立性調節障害治療料金
鍼灸治療 治療費 6600円
整体療法 治療費 6600円
※初診時には、自律神経機能検査料と初診料の合計が別途4400円必要です。
※治療の基本は鍼灸治療です。
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