顎関節症は大きく４つのタイプに分類されています。Ⅰ型顎関節症からⅣ型顎関節症ではそれぞれで問題が異なるため、治療法は症状に合わせた方法を選択することが重要になります。

Ⅱ型顎関節症について

　Ⅱ型顎関節症は、顎関節を包んでいる関節包や、顎関節周辺の靭帯に何らかの問題が生じて痛みが発生しているタイプの顎関節症になります。別の言い方をするならば、顎関節部分で捻挫が起こっているような状態です。このように聞くと大きな衝撃等によって引き起こされているように思われる方がおられるのですが、そうでもありません。

　このⅡ型顎関節症は、外部からの強い刺激によって発症することが多いです。例えば、スポーツをしていた時にボールがぶつかった、こけて顎関節部分を打った等のきっかけが挙げられます。この衝撃が加わった時に関節包や靭帯に障害が起こり、強い痛みが引き起こされてしまいます。また、これ程の衝撃でなくてもあくびをしたはずみに引き起こされてしまうケースもあります。

些細な事が関節を痛める原因に

　関節包や靭帯を痛めるきっかけとなるのは、あくびや大きな声を出そうと口を大きく開けた瞬間が挙げられます。また、歯科治療の際に口を大きく開け続け、更にはその状態で頬を引っ張られた圧力を受けることによっても発症させてしまう事があります。これらの時であれば何となくきっかけが分かることが多いです。しかし、頬杖や横向きで寝る等の継続した刺激が加わり続けた結果として起こる事もあります。この場合にはきっかけをご自身で気付くことは少なく、何故なったのか分からないとおっしゃることがほとんどです。

　このように日常の些細な事がきっかけとなって発症することもあるⅡ型顎関節症ですが、痛みは強い事が多いです。例えば、何もしなくてもズキンズキンとうずくような痛みが続いたり、痛みのあまり食事での開口や噛みしめる動作、会話で口を開けることが辛くなってしまう事もあります。この痛みが、口を動かしたことによって強くなるようであれば顎関節症の可能性が高いとお考え下さい。

痛みが出た時の対処法

　外傷性の場合はもちろんですが、ほんの些細な事がきっかけとなっている場合でも炎症が起こり強い痛みが出ている場合には、「アイシング」が基本的な対処法となります。氷や保冷剤で１０～１５分、これを１・２時間間隔をあけながらしっかりと冷やすようにしてください。特に何もしなくてもズキンズキンと痛みが続く場合にはアイシングが効果的です。そして、痛みが続く間はなるべく動かさなくて済むように食事も柔らかい物や小さい物（ゼリーやおかゆ等）にして顎関節を安静に保つようにお気をつけください。

また、強い衝撃を受けた場合には念のため骨に問題がないか見ておくことも必要な場合があります。

　Ⅱ型顎関節症の場合には、非常に強い痛みが出てくることが多い為日常生活に支障をきたしてしまう事があります。早めに対処することが重要です。

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　当院は日本で唯一のアメリカ合衆国大統領からGOLD AWARD、国連機関のＷＨＦから鍼灸・カイロプラクティックスペシャリスト認定を受けた治療院です。世界に認められた治療技術で症状改善をサポートいたします。

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